第一生命ホールディングスの2017年3月期連結決算は、連結経常収益は6兆4,568億円(前年比12.0%減)、経常利益は4,253億円(同1.7%増)、当期純利益2,313億円(同29.6%増)と減収増益となった。新興国の景気減速、国内でも長期的な金利の低下の影響など、内外の金融・経済環境が大きく変動し、厳しい市場環境であったが、法人向け介護保障新商品の販売拡充による第三分野の保険料収入の増加や海外事業の個人向け保険の売上拡大が純利益の増加に貢献した。2016年3月には、株式会社かんぽ生命と業務提携を結んだ。新商品開発やIT技術の利活用など両社の強みを相互に補完し、融合することで持続的な企業価値の向上を図っている。アセットマネジメント事業では、みずほFGと共同出資し、「アセットマネジメントOne株式会社」を設立し、運用力、商品競争力、販売力を強化することで、グローバル大手運用会社と伍するアジアNo.1の資産運用会社を目指していく。16年10月にホールディングス体制へ移行、"新創業第2ステージ"と銘打ちさらなる成長加速に取り組んでいく。
企業活動分析レポートのダウンロードには有料の会員登録が必要です。
レポートでは企業の戦略や活動を当社独自のフレームに沿って時系列で整理しています。競合比較や業界分析などに幅広くご活用いただけます。
分析レポートのダウンロード
- バックナンバー

企業活動分析に関する基調論文
参照コンテンツ
- 戦略ケース 導入進むロボアドバイザー ―フィンテックは貯蓄を投資に誘導できるか(2017年)
- 戦略ケース アメリカネット金融市場の覇者-チャールズシュワブの顧客戦略(2000年)
- 戦略ケース データベースマーケティングに挑戦するクレディセゾン(1999年)
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事

暮らしに寄り添う再開発計画 池袋はコロナ禍でも安心な「都市のリビング」
豊島区は「公園が街を変える!」というスローガンのもと、池袋周辺の四つの公園の整備を行ってきました。それが、まるでコロナ禍を予期していたかのように屋外を活かしたものになっているのです。今回は、そんな公園を中心とした再開発にスポットを当てた安心安全な街づくりに注目します。

強い「ほろよい」「氷結」、躍進する「檸檬堂」
今回は、年率12%と高い成長率を誇るRTDについて、インターネットモニターへの調査を行った。「氷結」「ほろよい」など強い定番が君臨する市場に、「檸檬堂」をはじめとするレモンサワーのブランドが参入。コロナ禍で家飲み需要を獲得して伸びるRTD市場のランキングに注目だ。

コロナの出口シナリオとV字回復戦略―日本の「隔離人口」は約39%
コロナ禍の出口が見えてきた。日本では5~6月に「集団免疫」を獲得し、収束過程に入る。一般に2~3年とされてきた収束シナリオが、現実にはどうしてここまで早まったのか。当社独自の調査・分析によると、日本の「隔離人口」の多さが鍵を握っていることがわかった。



