半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

公開日:2026年07月06日

RETAIL FRONT
PBに勝つメーカーの条件 - 棚前プロモーション 経験から設計へ

 棚という限られた資源の配分が、いまPBへと傾いている。トップバリュ(イオン)は年間売上1兆円超、セブンプレミアム(セブン&アイ)は1兆5,000億円規模。PBはもはや「棚の一角を借りる商品群」ではなく、売り場を構成する基幹的な品ぞろえへと変わりつつある。なぜNBはPBに押されるのか。その問いの答えは、製品の品質にも価格にも、マーケティング予算にもない。価値伝達の主戦場がすでに移っているという、構造的な問題にある。



3尺6段で、いま何が起きているのか

 日本の食品スーパーの標準的な棚(「3尺6段」)のなかで、NBはゴールデンゾーン(目線の高さ)やエンド(棚の両端)といった一等地からじわじわと後退している。トップバリュ(イオン)の年間売上は1兆円超、セブンプレミアム(セブン&アイ)は1兆5,000億円規模。PBはもはや「棚の一角を借りる商品群」ではなく、売り場を構成する基幹的な品ぞろえへと変わりつつある。

 当社が全国2,035名を対象に実施した調査でも、PBへの消費者評価は高い。かつてのイメージは薄れ、PBは合理的な選択肢として定着しつつある。NBは良い製品を作り続けているにもかかわらず、なぜ棚前で押されているのか。

問い

製品の問題か?

PBより品質が劣るから選ばれないのか。それとも、別の構造的な理由があるのか。

価格の問題か?

価格差だけが消費者の選択を動かしているのか。メーカーに打つ手はあるのか。

 PB台頭の本質は、商品そのものの競争力にとどまらない。棚を握り、データを握り、消費者との接点を握る側に付加価値が集まるという、より根深い構造問題である。では、その構造をメーカーはどう読み解き、どこから手をつけるべきか。



テレビは「もう届かない」 - では、消費者はどこで決めているのか

 NBはかつて、テレビという強力な武器を持っていた。巨額の資本を要するテレビ出稿は、それ自体が新規参入者を退ける参入障壁として機能し、大手メーカーだけが消費者の印象形成を事実上独占できた。しかし、その前提はすでに崩れている。

23.1%

商品購入の最終判断に最も影響する情報源は「小売業の店頭情報」が第1位。口コミ・テレビ・Webニュースをすべて引き離している。(2026年3月 メディア調査 n=1,436)

 ネット・マス・店頭、それぞれのメディアを「利用量」と「信頼度」で見ると、予想外の逆転が起きている。消費者が最終的に購買を決める瞬間、どのメディアがどう働いているのか。そして、その構造をメーカーはこれまで十分に意識してきたのか。

価値伝達の前提が崩れたとき、メーカーの戦場はどこへ移るのか。その答えは、調査データのなかにある。


CONSULTING

棚前は、可視化でき、測定でき、設計できる。

購買の約85%は売り場で決まります。立ち寄り・視認・比較・選択という棚前の購買行動を、当社は複数の一次調査によってデータで捉えます。経験と勘に頼ってきた売り場づくりを、エビデンスに基づく設計へ。調査の設計から分析、戦略提案まで一貫してご支援します。

調査のご相談はこちら ›


本コンテンツの全文(棚前の購買心理の可視化、売り手ベンチマーク6指標、小売との利害衝突と棚前ナッジのEBPM)は、有料会員サービスでの公開となっております。閲覧には有料の会員登録が必要です。

ログインして全文を見る いますぐ会員登録

参照コンテンツ


新着記事

2026.07.16

26年6月の「景気の先行き判断」は4ヶ月連続の50ポイント割れに

2026.07.16

26年6月の「景気の現状判断」は27ヶ月連続で50ポイント割れに

2026.07.15

26年5月の「消費支出」は3ヶ月連続のマイナスに

2026.07.14

26年5月は「家計収入」、「可処分所得」ともプラスに

2026.07.13

企業活動分析 BYDの25年12月期は、売上高過去最高も価格競争激化で4年ぶり減益に

2026.07.10

成長市場を探せ 自己表現ツールとしてのフレグランス 浸透をAIも後押し?!(2026年)

2026.07.09

26年5月の「現金給与総額」は53ヶ月連続プラス、「所定外労働時間」は再びマイナスに

2026.07.08

26年5月は「有効求人倍率」は悪化、「完全失業率」は横ばい

2026.07.07

26年6月の「乗用車販売台数」は3ヶ月連続のプラス

2026.07.06

PBに勝つメーカーの条件 - 棚前プロモーション 経験から設計へ

2026.07.03

消費者調査データ No.446 日焼け止め(2026年7月版) 「ビオレUV」独走、全項目で首位。「アネッサ」「ニベアUV」に差をつける

2026.07.02

26年5月の「新設住宅着工戸数」は2ヶ月連続のプラスに

2026.07.01

26年5月の「ファミリーレストラン売上高」は51ヶ月連続プラス

2026.07.01

26年5月の「ファーストフード売上高」は63ヶ月連続のプラスに

2026.06.30

26年5月の「全国百貨店売上高」は5ヶ月連続のプラスに

2026.06.30

26年5月の「チェーンストア売上高」は2ヶ月連続のプラスに

週間アクセスランキング

1位 2026.07.06

PBに勝つメーカーの条件 - 棚前プロモーション 経験から設計へ

2位 2026.06.01

「円安上等」のその先にあるもの

3位 2026.07.03

消費者調査データ No.446 日焼け止め(2026年7月版) 「ビオレUV」独走、全項目で首位。「アネッサ」「ニベアUV」に差をつける

4位 2022.11.29

MNEXT 2023年の消費と戦略経営~マーケティングの6つの革新~

5位 2019.04.16

MNEXT 眼のつけどころ 次の時代のマーケティング戦略を考える (1)GAFA、増税、キャッシュレスなどへの対応

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area