エディオンの2018年3月期の連結決算は、売上高6,863億円(前年度比1.8%増)、営業利益154億円(同0.7%増)と増収増益であった。ECサイト「エディオンネットショップ」のリニューアルやエディオン広島本店の建て替えによる一時的な閉鎖等の減収要因もあったが、有機ELを含め4K対応テレビの構成比が継続して伸長したほか、季節商品であるエアコンと高付加価値商品を中心とした洗濯機、クリーナー、冷蔵庫等の生活家電商品の販売が好調であり、採算の改善が進んだ。2017年3月より中国人向けの決済サービス「WeChat Pay」を道頓堀店・近鉄あべのハルカス店など4店舗で導入し、インバウンド需要の獲得も図る。また、全社的に注力しているリフォーム・太陽光発電システム・オール電化の「エコ・リビングソーラー商品」についても展開店舗の拡大を行い、人材育成を進める等、売り上げ拡大に向けた工事体制の拡充に努めると同時に、エコ・リビングソーラー本部を設置し、社内体制も強化した。今後は効率重視の店舗運営と社員の販売力強化による収益力の向上、注力しているリフォーム事業等の成長分野への取り組みが課題となる。
企業活動分析/戦略分析シートのご利用には有料の会員登録が必要です。
本コンテンツでは、企業の戦略や活動を当社独自のフレームに沿って時系列で整理しています。
各企業の決算情報やニュースリリースをチェックする手間をかけることなく、戦略や事業環境を素早く把握できます。競合比較や業界分析などに幅広くご活用ください。
現在、企業活動分析/戦略分析シートのサンプルを無料公開しています。無料会員への登録でダウンロードできますので、ぜひお試しください。
企業活動分析レポートのダウンロード
- バックナンバー
企業活動分析に関する基調論文
参照コンテンツ
- 戦略ケース 大幅減収続く家電量販店は「住宅事業」に活路を求める ~LIXILがエディオンの筆頭株主に~(2013年)
- 戦略ケース ソフマップ秋葉原本館オープン-秋葉原の勢力図は変わるか?(2007年)
- 戦略ケース どこまでいくか、ヤマダ電機 -家電流通市場の寡占化(2005年)
- 戦略ケース バーチャル化に生き残りを賭けるデオデオ(2000年)
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事
消費者調査データ 炭酸飲料(2024年7月版) 首位「コカ・コーラ」、迫る「三ツ矢サイダー」、高い再購入意向の無糖炭酸水
2023年は3年連続プラスとなった炭酸飲料。調査結果を見ると、今回も「コカ・コーラ」が複数項目で首位を獲得したが、2位の「三ツ矢サイダー」の猛追が光る。再購入意向は、無糖炭酸が上位に食い込んだ。
消費者調査データ スポーツドリンク・熱中症対策飲料(2024年7月版) 首位「ポカリスエット」、追い上げる「アクエリアス」
人流の回復や猛暑などを背景に伸びる熱中症対策飲料・スポーツドリンクの調査結果をみると、ロングセラー「ポカリスエット」が再購入意向を除く5項目で首位を獲得した。5ポイント程度の差で追うのは「アクエリアス」。さらに10ポイント前後のビハインドで「GREEN DA・KA・RA」が続く。
成長市場を探せ 初の6,000億円超え、猛暑に伸びるアイスクリーム
2023年度、空前の暑さを追い風に、アイスクリーム市場は初の6,000億円超えを達成、4年連続で過去最高を更新した。2023年の夏日日数は140日、実に1年の4割近くの日が「アイスクリームを食べたくなる」気温である25度を超えたことになる。