パナソニックHDの現在の戦略は...
B2B企業へのシフト戦略
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パナソニックホールディングスの2023年3月期の連結決算は、売上高8兆3,789億円(前年比13.4%増)、営業利益2,886億円(同19.3%減)と増収減益となった。2022年度は、4月1日からパナソニック株式会社をパナソニック ホールディングス株式会社へと社名変更して持株会社にするとともに、独立法人として各事業会社を設立し、新しいグループ体制に移行した。新組織体制初年度の売上高は半導体不足による生産・販売への影響などはあったが、ヒートポンプ式温水給湯暖房機(Air to Water)や、自動車生産の回復を受けた車載機器、車載電池などの販売増に加え、Blue Yonder Holding, Inc.の新規連結や為替換算の影響もあり、増収となった。営業利益は原材料価格高騰や固定費増加などの影響を、増販益や価格改定などの取り組みでカバーできず、前年の一時益の反動などもあり、減益となった。セグメント別では、くらし事業、オートモーティブ、コネクト等の販売増に加え、為替換算により全体では増収となった。セグメント別の営業利益では、オートモーティブ、コネクトが下期にかけて増益となったが、インダストリー、エナジーの下期の減益幅が⼤きく、全体では減益となった。2021年度からの競争力強化に徹する2年間を終え、2023年度は成長に向けたフェーズチェンジを果たしていくため、グループが目指す姿の解像度を上げて、使命達成に向け、変革を加速していく。具体的には、地球環境問題解決への貢献度合いが大きく、競争優位性に大きな進展があった車載電池を重点投資領域と定め、グループとして戦略投資を行う。また、競争力強化に集中するために2年間封印してきた事業ポートフォリオマネジメントを進めていく。これらの取り組みを強化しながら、2023年度は売上高8兆4,000億円、営業利益4,000億円、ROE9.0%を見込む。
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