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エナジードリンクの市場は、2桁の伸びの後に、2016年は対前年比5%増、2017年は同じく8%増とやや落ち着いたものの、依然として成長を続けている(出所:サントリーインターナショナル)。
今回は、当社が任意に選んだエナジードリンク29ブランドについて、「知っている(認知率)」「3ヶ月以内に広告やプロモーション、イベント(広告接触)」「3ヶ月以内に店頭でみた(店頭接触)」「買って飲んだことがある(購入経験)」「3ヶ月以内に買って飲んだ(3ヶ月以内購入)」「今後(も)買って飲みたい(購入意向)」「購入経験者ベースの今後の購入意向(再購入意向)」などの項目についてインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。
今回の調査でも、前回(2018年5月版)と同様、「リアルゴールド(日本コカ・コーラ)」「レッドブル・エナジードリンク(レッドブル・ジャパン)以下レッドブル」「モンスターエナジー(アサヒ飲料)」の3ブランドが複数の項目で上位3位を独占した。「リアルゴールド」は、認知、店頭接触、購入経験、3ヶ月内購入、今後の購入意向で首位となった。「レッドブル」は広告接触で首位を獲得した。
また、ユーザー層のボリュームの指標として、3ヶ月内購入をみると、上位3位内ででも5%内外にとどまっており、ユーザー層は限られている。これは前回や前々回とほぼ同様である。一方ユーザーのロイヤリティの指標である再購入意向は
2017年5月 2018年5月 2019年5月(%)
- モンスターエナジー 59.6 62.5 50.8
- レッドブル 51.7 54.5 45.7
- リアルゴールド - 50.3 42.9
と前回に比べて低下した。ブームは落ち着き固定ユーザーが残ったとみるべきだろう。
ボリュームはさほど大きくないものの、成長が続くエナジードリンク市場には、新規参入も相次ぐ。昨年夏にはサントリーが「サントリー 南アルプス PEAKER(ピーカー) ビターエナジー」を、今年4月にはアサヒ飲料「モンスター パイプラインパンチ」を、日本コカ・コーラが「リアルゴールド ウルトラチャージ レモン」を発売した。今後とも激しい生き残り競争が予想される市場から目が離せない。
- モンスターエナジー(アサヒ飲料)
- モンスターエナジー ドクター(アサヒ飲料)
- モンスターエナジー カオス(アサヒ飲料)
- モンスターエナジー アブソリュートゼロ(アサヒ飲料)
- アサヒドデカミン(アサヒ飲料)
- サントリー 南アルプス PEAKER ビターエナジー
- リアルゴールド(日本コカ・コーラ)
- レッドブル・エナジードリンク(レッドブル・ジャパン)
- レッドブル・シュガーフリー(レッドブル・ジャパン)
- オーガニクス by レッドブル(レッドブル・ジャパン)
- RAIZIN(ライジン)(大正製薬)
- XSエナジードリンク(日本アムウェイ)
- シャークエナジードリンク
- コーワパワードコーヒー(興和)
- バッテリーエナジードリンク
- キリンメッツアルギニンV パワフルエナジー(キリン)
- ビーエナジードリンク(山田養蜂場)
- ファイテンエナジードライ(ファイテン)
- KiiVA(キーバ)エナジードリンク(キーバ)
- エナジージム(ダイドードリンコ)
- ミラクルエナジーV(サンガリア)
- ライフガード・インフィニティ(チェリオ)
- メガシャキ ENERGYSHOCK(ハウス)
- スーパーマンエナジードリンク
- ブラックアウト(ドン・キホーテ)
- みなさまのお墨付きエナジードリンク(西友)
- matsukiyoEXSTRONG エナジードリンク(マツモトキヨシ)
- VLエクストラチャージ エナジーブラック(ローソン)
- ナチュラルエナジードリンク FIREFLY(ローソン)
調査期間:2019年4月10日(水)~4月15日(月)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,031サンプル
サンプル構成(%)



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