住友林業の2017年3月期の連結決算は売上高1兆1,134億円(前年同期比7.0%増)、営業利益540億円(同79.4%増)、経常利益345億円(同89.6%増)であった。2016年度は、新たにスタートした「中期経営計画2018」のもと、主力事業である木材建材事業及び国内の戸建注文事業の収益力向上に努めるとともに、バランスの取れた事業ポートフォリオ構築に力を入れた結果、全社業績は堅調に推移し、全セグメントにおいて増益を達成、過去最高益を更新した。セグメント別での木材建材事業においては、国内では売上高は前期並みであったが、在庫の圧縮・付加価値の向上により、利益は堅調に推移した。住宅事業では、戸建注文住宅事業で「BF構法」による住宅やZEH仕様の住宅販売に注力し、賃貸住宅事業では「WF工法」を用いた賃貸住宅の提案に力を入れ、全体として売上高は4,663億円(同2.6%増)、経常利益323億円(同2.7%増)となった。海外事業では、製造事業で豪州の子会社Alpine社の全株式を譲渡する一方、住宅・不動産事業では米国のEdge Homesグループを連結子会社化するなど、M&Aによる海外事業拡大を狙った。17年度は、引き続き中期経営計画に基づき、海外住宅・バイオマス発電・海外植林の各事業の拡大を進め、売上高1兆2,410億円、営業利益505億円、経常利益525億円を目指す。
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