村田製作所の2019年3月期の連結決算は、売上高1兆5,750億円(前年比14.8%増)、営業利益2,668億円(前年比63.4%増)、当期純利益2,673億円(前年比59.3%増)と増収増益となった。主力製品である積層コンデンサの幅広い用途での需要増加、2017年に取得したリチウム二次電池事業の売上計上により、売上高は過去最高となった。営業利益は、モジュール事業の生産合理化が進んだことで、余剰となる旧型設備等の現存損実177億円を計上。しかし操業度の上昇や原価低減の取り組み、コンデンサの価格是正等により、大幅な増益となった。2020年3月期については、中期的には電子部品需要が拡大する見通しは変わらないものの、短期的には市場における電子機器の生産調整や電子部品の在庫調整もあり、売上高は横ばいを見込む。2018年10月には、中期構想2021を発表。ポートフォリオ経営の実践と生産性向上と安定的な供給体制構築、人と組織と社会の調和を目指した経営を行い、強い経営基盤の構築と広がる事業機会を捉えた健全な成長を目指していく。
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