エルピーダメモリの2006年3月期の業績は、増収こそ果たしたが、大幅な営業減益となり、31億円の経常損失に転じた。携帯電話をはじめとするデジタル家電市場の拡大によりDRAMの需要が大きく増加したが、PCやサーバ向けのDRAMが大幅な価格低下に見舞われ、収益性が低下した。NECと日立のDRAM事業を母体に国内唯一のDRAM専業メーカーとして創業された同社だが、まだ独自の「ビジネスモデル」の構築には至ったおらず、市況の変動に左右される状況が続いている。
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