2023年のシャンプー市場は国内の出販売数量が前年比84.3%、出荷金額が同93.4%となった(経済産業省「生産動態統計調査」)。
今回は、当社が任意に選んだシャンプー24ブランドについて、「知っている(認知率)」、最近3ヶ月以内に「店頭などで見たことがある(店頭接触)」、「買って使ったことがある(経験率)」、「3ヶ月以内に買って使った(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)買って使いたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という6項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。
調査結果を見ると、前回(2023年12月版)と同様、「ラックス(ユニリーバ)」と「パンテーン(P&G)」が複数の項目で僅差で首位を競り合う結果となった。認知では1.9ポイント差で「パンテーン」、店頭接触、購入経験、3ヶ月内購入、購入意向では、「ラックス」が首位だが、その差はすべて1ポイント未満と極めて小さい。
トップ2を追うのは「メリット(花王)」だ。再購入意向を除く5項目で3位、購入経験や3ヶ月内購入、今後の購入意向では5ポイント差以内に迫っている。4位以下には、同じく花王の「エッセンシャルダメージケア」や「サクセス薬用シャンプー」、「h&s(P&G)」などのロングセラーブランドがひしめいている。
再購入意向の首位は「サクセス薬用シャンプー」で、唯一5割を超えている。育毛剤などを浸透しやすくするというのが訴求ポイントだ。同3位の「ボタニスト(I-ne)」は、植物由来の成分配合を訴求したブランドで、認知で11位、購入経験で10位だが、再購入意向は5割に近い。7位の「ディアボーテHIMAWARI(クラシエ)」は、ひまわりオイル配合をうたい、8位の「ダイアン パーフェクトビューティ(ダイアン)」はオーガニックアルガンオイル配合が訴求ポイントだ。特徴ある成分や機能が固定ファンを生んでいるといえるだろう。
コロナ禍以降のセルフケアに対する意識の高まりもあって、シャンプー市場では多様化、高付加価値化が進んでいる。ボタニカルやオーガニック、ハニーやアミノ酸などをキーワードに多様なブランドが競うシャンプー市場の今後が注目される。
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- 注目ランキング
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- 3ヶ月内購入
- ラックス(ユニリーバ) 12.5%
- パンテーン(P&G) 12.1%
- メリット(花王) 9.2%
- 再購入意向
- サクセス薬用シャンプー(花王) 53.7%
- ラックス(ユニリーバ) 48.4%
- ボタニスト(I-ne) 47.6%
- パンテーン(P&G) 47.0%
- 3ヶ月内購入
詳細データのダウンロード
クロス集計表 サンプルイメージ調査概要
提示24ブランド
- h&s (P&G)
- パンテーン(P&G)
- ラックス(ユニリーバ)
- ダヴ(ユニリーバ)
- モッズヘア(ユニリーバ)
- アジエンス(花王)
- エッセンシャルダメージケア(花王)
- セグレタ(花王)
- メリット(花王)
- サクセス薬用シャンプー(花王)
- オクト(ライオン)
- TSUBAKI (ファイントゥデイ)
- マシェリ(ファイントゥデイ)
- いち髪(クラシエ)
- ディアボーテHIMAWARI(クラシエ)
- サロンスタイル(コーセーコスメポート)
- サンスタートニックシャンプー(サンスター)
- スカルプD (アンファー)
- ダイアン パーフェクトビューティ(ダイアン)
- ボタニスト(I-ne)
- レヴール(ジャパンゲートウェイ)
- & ハニー モイストシャンプー(&honey)
- エイトザタラソ(ステラシード)
- ハニープラス(レイナチュラル)
調査設計
調査手法:インターネットリサーチ調査期間:2024年9月27日(金)~9月30日(月)
調査対象者:インターネットモニター 20歳~69歳 全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,012サンプル
サンプル構成(%)
参照コンテンツ
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