
2023年の栄養ドリンク炭酸飲料の販売金額は前年比98.5%、生産数量は91.8%となり、ともに前年割れとなった(全国清涼飲料連合会)。
今回は、当社が任意に選んだエナジードリンク24ブランドについて、「知っている(認知)」、「3ヶ月以内に店頭などで見た(店頭接触)」「買って飲んだことがある(購入経験)」、「最近3ヶ月以内に買って飲んだ(3ヶ月内購入)」、さらに「今後(も)飲みたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という6項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。
調査結果を見ると、「モンスターエナジー(アサヒ飲料)」が強さをみせた。前回(2024年2月版)は、購入経験で「リアルゴールド(日本コカ・コーラ)」にわずかに届かなかったが、今回は再購入意向以外の5項目で首位、再購入意向も「モンスターエナジー」のエクステンションブランドが首位を獲得した。3ヶ月内購入や今後の購入意向では、2位の「レッドブル・エナジードリンク(以下レッドブル)(レッドブル・ジャパン)」に5ポイント以上の差をつけており、国内No.1ブランドらしい強さをみせた。
「モンスターエナジー」を追うのは、「リアルゴールド」と「レッドブル」だ。複数の項目において3ポイント以内の小差で2位争いを繰り広げている。エナジードリンク世界シェアNo.1の「レッドブル」だが、国内では「モンスターエナジー」の後塵を拝している。
再購入意向をみると、首位は前述のように「モンスターエナジー」のエクステンションである「モンスターウルトラ(アサヒ飲料)」、2位、3位も同じくエクステンションの「ジュースモンスター(アサヒ飲料)」、「モンスターエナジー スーパーコーラ(アサヒ飲料)」、4位には「モンスターエナジー」と、「モンエナ」ファミリーが上位を独占した。特に3位までは再購入意向が7割を超え、堅実なファンが育っていることがわかる。
エナジードリンク市場は、コロナ禍による前年割れもあったものの、アップトレンドが続いていた。しかしここにきて潮目が変わったという見方もある。背景にあるのは、中心ユーザーである若年層のカフェインコントロールニーズだ。カフェインの過剰摂取は健康上の問題につながりかねないとされ、カフェインレスやカフェインフリーなどのブランドや、リラクゼーションドリンクが注目されている。カフェイン配合の「モンスターエナジー」が君臨するエナジードリンク市場だが、新しいトレンドが生まれるのかが注目される。
- 注目ランキング
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- 3ヶ月内購入
- モンスターエナジー(アサヒ飲料) 14.3%
- レッドブル・エナジードリンク(レッドブル・ジャパン) 7.7%
- リアルゴールド(日本コカ・コーラ) 7.4%
- 再購入意向
- モンスター ウルトラ(アサヒ飲料) 79.1%
- ジュースモンスター(アサヒ飲料) 71.4%
- モンスターエナジー スーパーコーラ(アサヒ飲料) 71.4%
- モンスターエナジー(アサヒ飲料) 68.4%
- 3ヶ月内購入
詳細データのダウンロード
クロス集計表 サンプルイメージ
調査概要
提示24ブランド
- モンスターエナジー(アサヒ飲料)
- モンスター ウルトラ(アサヒ飲料)
- ジュースモンスター(アサヒ飲料)
- モンスター カオス(アサヒ飲料)
- モンスターエナジー ゼロシュガー(アサヒ飲料)
- モンスターエナジー スーパーコーラ(アサヒ飲料)
- アサヒドデカミン(アサヒ飲料)
- ZONe エナジー(サントリー)
- リアルゴールド(日本コカ・コーラ)
- レッドブル・エナジードリンク(レッドブル・ジャパン)
- レッドブル・シュガーフリー(レッドブル・ジャパン)
- レッドブル パープルエディション(レッドブル・ジャパン)
- レッドブル イエローエディション(レッドブル・ジャパン)
- タフマンリフレッシュ(ヤクルト本社)
- ビタエネC(ポッカサッポロ)
- キリンメッツアルギニンV パワフルエナジー(キリン)
- ライフガード(チェリオ)
- サンガリアミラクルエナジーV(日本サンガリア)
- 2Energy(トゥーエナジー)(TWO)
- エネリッシュ(イルミルド)
- matsukiyoEXSTRONG エナジードリンク(マツモトキヨシ)
- みなさまのお墨付き エナジードリンク(西友)
- エナジーハンター(イオン)
- チルアウト リラクリゼーションドリンク(日本コカ・コーラ)
調査設計
調査手法:インターネットリサーチ調査期間:2025年2025年4月3日(木)~4月4日(金)
調査対象者:インターネットモニター 20歳~69歳 全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,059サンプル
サンプル構成(%)


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