半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

公開日:2025年03月21日

消費者調査データ No.423
ノンアルコール飲料(2025年3月版)
トップは「ドライゼロ」、2位を争う「オールフリー」「のんある気分」



グラフの閲覧・詳細データのダウンロードには有料の会員登録が必要です。
登録済みの方はこちらからログインしてご利用ください。

 2024年のノンアルコール飲料市場は前年比11%増となる約4,580万ケースで過去最高を更新したとみられる(サントリー発表)。

 今回は、当社が任意に選んだノンアルコール飲料(含微アルコール飲料)24ブランドについて、「知っている(認知)」、「3ヶ月以内に店頭などで見た(店頭接触)」「買って飲んだことがある(購入経験)」、「最近3ヶ月以内に買って飲んだ(3ヶ月内購入)」、さらに「今後(も)飲みたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という6項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。

 調査結果を見ると、前回(2024年4月版)同様「アサヒ ドライゼロ(以下ドライゼロ)(アサヒビール)」が全項目で首位を獲得した。ビールテイストの「ドライゼロ」は、購入経験や3ヶ月内購入で、2位の「オールフリー(サントリー)」に5ポイント以上の差をつけた。店頭接触では唯一の6割超えで、2位以下には10ポイント以上の差をつけている。エクステンションのもとである「アサヒ スーパードライ(アサヒビール)」と同じ銀色ベースのパッケージが、店頭でも機能していると考えられる。

 2位以下を見ると、「オールフリー」が、同じくサントリーの「のんある気分」を抑えて5項目で2位を獲得した。カクテルタイプの「のんある気分」は、上位にビールテイストが目立つなかで、こちらも5項目で3位に食い込んだ。4位グループは激戦で、「キリン グリーンズフリー」、「アサヒ ゼロ(アサヒビール)」、「キリン零ICHI(ゼロイチ)(キリン)」などビールタイプを中心に激戦が繰り広げられている。

 再購入意向をみると、「ドライゼロ」、「キリン零ICHI」、「オールフリー」など、ここでも上位6位はビールテイストで占められ、うち4位までは再購入意向5割を超えている。ビールテイスト以外では、「ノンアルでワインの休日(サントリー)」、「氷零 カロリミット(キリンビール)」、「のんある気分」などが10位以内にランクインしており、カテゴリーの広がりが感じられる。

 ノンアルコール飲料市場は、メガトレンドである健康志向を背景に、アップトレンドが続いている。メーカー各社も「お酒の文化の一環」「飲酒シーンの選択肢のひとつ」などの位置づけで注力している。しかし、原材料費の高騰などから各社のノンアルコール飲料は値上げが予定されており、節約志向の強まるなか、消費者の判断も厳しさを増すと考えられる。優勝劣敗がより明確化していきそうな市場の行方が注目される。

注目ランキング
  • 3ヶ月内購入
    1. アサヒ ドライゼロ(アサヒビール)   21.2%
    2. オールフリー(サントリー)      15.6%
    3. のんある気分(サントリー)      11.9%
  • 再購入意向
    1. アサヒ ドライゼロ(アサヒビール)     61.3%
    2. キリン零ICHI(ゼロイチ)(キリン)    55.4%
    3. オールフリー(サントリー)        55.2%
    4. キリン グリーンズフリー(キリン)     51.2%

グラフの閲覧・詳細データのダウンロードには有料の会員登録が必要です。

ログインしてグラフを見るいますぐ会員登録


詳細データのダウンロード

クロス集計表 サンプルイメージ
消費者調査データ クロス集計表 サンプルイメージ

調査概要

提示24ブランド

  • アサヒ ドライゼロ(アサヒビール)
  • アサヒ ドライゼロ フリー(アサヒビール)
  • アサヒ ヘルシースタイル(アサヒビール)
  • アサヒ ゼロ(アサヒビール)
  • キリン グリーンズフリー(キリン)
  • キリンカラダフリー(キリン)
  • キリン零ICHI(ゼロイチ)(キリン)
  • キリンパーフェクトフリー(キリン)
  • オールフリー(サントリー)
  • サッポロ プレミアムアルコールフリー(サッポロビール)
  • スタイルバランス(アサヒビール)
  • 氷零 カロリミット(キリンビール)
  • 贅沢ワイン気分(キリン)
  • モクバル(キリン)
  • のんある気分(サントリー)
  • のんある酒場(サントリー)
  • サッポロ レモンズフリー(サッポロビール)
  • よわない檸檬堂(コカ・コーラシステム)
  • 酔わないウメッシュ(チョーヤ梅酒)
  • まるで梅酒なノンアルコール(サントリー)
  • メルシャン スパークリングアルコールゼロ(メルシャン)
  • ノンアルでワインの休日(サントリー)
  • ビアリー(アサヒビール)
  • ザ・ドラフティ(サッポロビール)


調査設計

調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2025年2月18日(月)~2月19日(水)
調査対象者:インターネットモニター 20歳~69歳 全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,048サンプル
サンプル構成(%)





おすすめ新着記事

消費者調査データ カップめん(2025年4月版)別次元の強さ「カップヌードル」、2位争いは和風麺
消費者調査データ カップめん(2025年4月版)別次元の強さ「カップヌードル」、2位争いは和風麺

調査結果をみると、「カップヌードル」が、ほぼ全員に認知があり、4分の3に購入経験があり、半数弱が3ヶ月以内に購入、と圧倒的な強さをみせるなど、ロングセラーブランドへの上位集中が鮮明な結果となった。背景には、昨今の値上げ続きで強まる消費者の節約志向があると考えられる。「失敗したくない」という意識が安心感のあるブランドに向かっているのだ。

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター チョコレートの今後購入意向は80%以上! 意外にも男性20~30代と管理職が市場を牽引
「食と生活」のマンスリー・ニュースレター チョコレートの今後購入意向は80%以上! 意外にも男性20~30代と管理職が市場を牽引

チョコレート商品の値上げが続くなか、成分や機能を訴求したチョコレートが伸びている。今回はどのような人がどんな理由でチョコレートを食べているのか調査した。

成長市場を探せ キャッシュレス決済のなかでも圧倒的なボリュームを誇るクレジットカード決済は、2024年、3年連続の2桁成長で過去最高を連続更新するとともに、初の100兆円台にのせた。ネットショッピングの浸透も拡大に拍車をかけている。  キャッシュレス市場の雄、クレジットカードは3年連続過去最高更新(2025年)
成長市場を探せ キャッシュレス決済のなかでも圧倒的なボリュームを誇るクレジットカード決済は、2024年、3年連続の2桁成長で過去最高を連続更新するとともに、初の100兆円台にのせた。ネットショッピングの浸透も拡大に拍車をかけている。 キャッシュレス市場の雄、クレジットカードは3年連続過去最高更新(2025年)

キャッシュレス決済のなかでも圧倒的なボリュームを誇るクレジットカード決済は、2024年、3年連続の2桁成長で過去最高を連続更新するとともに、初の100兆円台にのせた。ネットショッピングの浸透も拡大に拍車をかけている。



J-marketingをもっと活用するために
無料で読める豊富なコンテンツプレミアム会員サービス戦略ケースの教科書Online


お知らせ

2025.03.06

クレジットカード決済に関する重要なお知らせ

2025.04.17

JMR生活総合研究所 ゴールデンウイーク期間中の営業のお知らせ

新着記事

2025.04.18

消費者調査データ カップめん(2025年4月版)別次元の強さ「カップヌードル」、2位争いは和風麺

2025.04.17

25年2月の「商業動態統計調査」は11ヶ月連続のプラス

2025.04.16

25年3月の「景気の現状判断」は13ヶ月連続で50ポイント割れに

2025.04.16

25年3月の「景気の先行き判断」は7ヶ月連続の50ポイント割れに

2025.04.15

25年2月の「消費支出」は4ヶ月ぶりのマイナスに

2025.04.14

提言論文 ブランド価値ランキング - 価値実現率の低い選択的耐久財

2025.04.14

企業活動分析 アップルの2024年9月期は、サービス事業過去最高で増収増益

2025.04.11

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター チョコレートの今後購入意向は80%以上! 意外にも男性20~30代と管理職が市場を牽引

 

2025.04.10

25年2月の「家計収入」は2ヶ月連続のマイナス

2025.04.09

25年2月の「現金給与総額」は38ヶ月連続プラス、「所定外労働時間」はマイナス続く

 

2025.04.08

25年2月は「完全失業率」は改善、「有効求人倍率」は悪化

2025.04.07

企業活動分析 日本ハムの24年3月期は食肉事業、加工事業ともに好調で増収増益

2025.04.07

企業活動分析 丸大食品の24年3月期は価格改定の効果もあり増収増益

2025.04.07

月例消費レポート 2025年3月号 消費は回復傾向が続いている - 海外発の波乱要因が消費回復の妨げとなる可能性には要注意

2025.04.04

25年3月の「乗用車販売台数」は3ヶ月連続のプラス

2025.04.03

25年2月の「新設住宅着工戸数」は10ヶ月ぶりのプラスに

週間アクセスランキング

1位 2024.05.10

消費者調査データ エナジードリンク(2024年5月版)首位は「モンエナ」、2位争いは三つ巴、再購入意向上位にPBがランクイン

2位 2024.03.08

消費者調査データ カップめん(2024年3月版)独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い

3位 2025.04.11

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター チョコレートの今後購入意向は80%以上! 意外にも男性20~30代と管理職が市場を牽引

4位 2024.10.24

MNEXT 日本を揺るがす「雪崩現象」―「岩盤保守」の正体

5位 2024.11.06

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 伸長するパン市場  背景にある簡便化志向や節約志向

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area