ダスキンの2017年3月期連結決算は、売上高1,619億円(前年前期比2.0%減)、営業利益61億円(同13.0%増)、当期純利益43億円(同44.8%増)となった。セグメント別では、クリーン・ケアグループの主力ダストコントロール商品の売上高は、フランチャイズ加盟店向けの売上が減少し、最終的に前期を下回ったが、レントオール事業等のその他の事業が好調に推移したことにより、クリーン・ケアグループ全体の売上高は1,105億円(前期比0.3%増)となった。営業利益は、「スタイルクリーナー」の原価減少・重油価格下落により売上原価が減少した結果、137億円(同5.2%増)となった。フードグループでは、主力のミスタードーナツ事業において、お客様売上減少によりロイヤルティ・加盟店への原材料売上ともに減少した。この影響を受け、フードグループ全体は売上高402億円(同8.8%減)、営業損失7億円(前期は営業損失15億円)となった。その他事業では、中国で展開しているクリーン・ケア事業やミスタードーナツ事業が増収要因となり、売上高は112億円(前期比1.7%増)となり、利益面では、海外事業における営業損失の減少や、ダスキン共益(株)、(株)ダスキンヘルスケアの増益により、1億円の営業利益をあげた(前期は営業損失2億円)。2018年3月期は、中期経営方針2015の最終年度になる。低迷しているミスタードーナツの立て直しに引き続き取り組み、継続的な構造改革を実行することが喫緊の課題になるだろう。
企業活動分析/戦略分析シートのご利用には有料の会員登録が必要です。
本コンテンツでは、企業の戦略や活動を当社独自のフレームに沿って時系列で整理しています。
各企業の決算情報やニュースリリースをチェックする手間をかけることなく、戦略や事業環境を素早く把握できます。競合比較や業界分析などに幅広くご活用ください。
現在、企業活動分析/戦略分析シートのサンプルを無料公開しています。無料会員への登録でダウンロードできますので、ぜひお試しください。
企業活動分析レポートのダウンロード
戦略200+・企業活動分析 レポートイメージ
企業活動分析に関する基調論文
参照コンテンツ
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事
成長市場を探せ ビスケット市場、4年連続プラスで初の4,000億超えに(2024年)
緩やかに増減を繰り返してきたビスケット市場が伸びている。2020年から4年連続プラスで、2023年はついに4,000億円を超えた。コロナ下でも堅調な動きを見せ、2023年の販売金額は4,260億円で、コロナ前の2019年比で1.13倍となった。
消費者調査データ ノンアルコール飲料 首位は「ドライゼロ」、追う「オールフリー」「のんある気分」
2022年のノンアルコール飲料市場は8年連続で拡大を続け、過去最高と推定される。調査結果をみると、ビールテイストの「アサヒ ドライゼロ」が、全項目で首位を獲得したが、再購入意向ではカクテルテイストやワインテイストなどのブランドも上位に複数ランクイン、ノンアルコール飲料の幅の広がりを示している。
「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 20代男性の内食志向にマッチして伸びる冷凍餃子
数ある冷凍食品の中で圧倒的1位の生産量を誇る冷凍餃子は誰がなぜどのように購入しているのか調べてみた。餃子の選好度、購入頻度、購入増減とも20代が他の年代に比べて高く、冷凍餃子は若い年代が牽引して、拡大してきていることがわかった。