半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net


(2018.07)
書籍案内
消費経済レビュー Vol.30

はじめに

 日本経済では、緩やかながらも息長く景気回復の動きが続いております。2019年1月の「いざなみ超え」も射程に入ってきた、との見方も一部では出てきているようです。2018年に入って以降、国内外の政治・経済情勢は「トランプ・リスク」に翻弄され続けてはいますが、海外の景気動向は比較的落ち着いた推移をみせております。

 ただ、日本の景気循環の観点からは、景気のピークアウトの気配を示す動きも一部ではみられます。想定外のダウンサイドリスクが顕在化しなければ、2018年以内に在庫調整や生産調整が進展する事態には至らないと見込まれますが、6月半ばの「大阪府北部地震」や西日本を襲った「平成30年7月豪雨」など、立て続けに起きた自然災害の悪影響が今後の日本経済にどう出てくるのかは、気がかりなところです。

 今後の日本経済の見通しとして、2018年度から2019年度にかけては、内外需好転により景気が全面回復していくシナリオから、内外需が低迷し景気停滞が顕在化していくシナリオへと反転していく、との見方が極めて有力です。2019年10月からの消費税増税を踏まえて、2019年度に個人消費が低迷するとの見通しは、シンクタンクほぼ全機関でのコンセンサスとなっています。

 今号の概要は以下のとおりです。

 「2018年度末に向けた消費の展望-近づく消費の分岐点」では、前号が発刊された2018年1月以降の経済情勢を整理し、息の長い改善が続く雇用・収入環境を支えに、引き続き底堅さを保っている消費の現状と今後を概観します。

 「伸びてきた消費の牽引役とその背景」では、着実な回復をみせてきた消費支出への英影響要因を選別・特定し、それらの影響力を評価しました。また、消費支出の増加の牽引役となった家具・インテリア需要とクルマ需要それぞれについて、需要の伸びの原動力となった諸要因を明らかにした上で、今後の需要の行方を展望します。

 「広がる世代間の生涯収入格差」では、労働者の収入プロファイルの中長期的な変動を示すとともに、世代別の収入プロファイルの情報から各世代の生涯所得額を推計することで、所得水準や所得成長率、更には生涯購買力の世代格差を明らかにします。

 「2019年10月の消費税増税で強まる節約姿勢」では、消費者の間で現在、物価上昇見通しや節約姿勢がますます強まりつつある中で、2019年10月からの消費税増税に備えての節約意識の高まりが今後の消費減少の最大の要因となる可能性を示すともに、消費税増税が近づくにつれて耐久財・奢侈財と日常生活財の双方で益々活発化していく、増税前の駆け込み需要の行方を展望します。

 2018年盛夏、日本経済の底流で生起しつつある変化の予兆を捉えて、一歩先を見据えた戦略的判断と行動の一助となることを企図して、「消費経済レビュー」第30号を実務家のみなさまにお届けいたします。

構成

2018年度末に向けた消費の展望-近づく消費の分岐点
  1. 底堅い消費
  2. 改善する雇用・収入環境
  3. 今後の消費の行方を占う
伸びてきた消費の牽引役とその背景
  1. 着実に回復してきた消費支出
  2. インフレ期待と収入増加が支える支出
  3. 伸びる耐久財・奢侈材
  4. 首都圏への人口移動が支える家具・インテリア需要
  5. 技術革新によって伸びたクルマの需要
広がる世代間の生涯収入格差
  1. ダウンシフトする収入プロファイル
  2. 収入プロファイルの世代ギャップ
2019年10月の消費税増税で強まる節約姿勢
  1. 広がる値上げの動きと強まる節約姿勢
  2. 消費を減少させる消費税増税
  3. 再燃する駆け込み需要の兆し

ご購入・プレミアム会員専用フリーダウンロード

「消費経済レビュー Vol.30」は書籍版のほか、お手軽なPDF版をご用意しております。
プレミアム会員サービスにご登録の方は、フリーダウンロードでPDFをご利用いただけます。
ご購入、ダウンロードは以下よりお申し込み下さい。

※PDF版のご購入には、お申し込み完了後に無料会員へのログインが必要です。無料会員にご登録の上ご利用下さい。
※プレミアム会員にご登録済みの方は、フリーダウンロードをご利用下さい。
※会員サービスについてはこちらから詳細をご覧ください。
※書籍版は数に限りがございます。お品切れの際はご容赦下さい。

J-marketingをもっと活用するために
無料で読める豊富なコンテンツ プレミアム会員サービス 戦略ケースの教科書Online


お知らせ

2024.03.25

当社合田執筆の「猛スピードのクルマはいらない」 これからの高齢化社会に必要な“まちづくり”とは何か? そのヒントは欧米になかった!」がメルクマールに掲載されました。

新着記事

2024.07.11

24年5月の「消費支出」はふたたびマイナスに

2024.07.10

24年5月の「家計収入」は20ヶ月ぶりのプラス

2024.07.09

24年4月の「現金給与総額」は28ヶ月連続プラス、「所定外労働時間」はマイナス続く

2024.07.08

企業活動分析 大塚HD 23年12月期は売上は過去最高を記録、医療事業の減損損失で減益に

2024.07.08

企業活動分析 小林製薬の23年12月期は、R&Dや宣伝広告への積極投資を行い増収減益に

2024.07.05

成長市場を探せ 初の6,000億円超え、猛暑に伸びるアイスクリーム(2024年)

2024.07.04

24年5月は「完全失業率」は横ばい、「有効求人倍率」は悪化

2024.07.03

MNEXT コロナ禍の前中後の内食もどりはあったのか? -食欲望の現在-

2024.07.03

24年6月の「乗用車販売台数」は6ヶ月連続で前年割れに

2024.07.02

24年5月の「新設住宅着工戸数」は再びマイナスに

2024.07.01

企業活動分析 サントリーHD 23年12月期は二桁の増収増益、2年連続売上利益ともに過去最高を達成

2024.07.01

企業活動分析 サッポロHD 23年12月期は、業務用回復や北米の売上好調を背景に増収増益

2024.06.28

消費からみた景気指標 24年4月は8項目が改善

2024.06.27

月例消費レポート 2024年6月号 消費は改善の動きが続いている-引き続き消費回復の裾野の更なる広がりに期待

2024.06.27

24年5月の「ファーストフード売上高」は39ヶ月連続のプラスに

2024.06.27

24年5月の「ファミリーレストラン売上高」は27ヶ月連続プラス

2024.06.26

24年5月の「全国百貨店売上高」は27ヶ月連続のプラス、気温上昇で夏物商材が好調

2024.06.26

24年5月の「チェーンストア売上高」は既存店で15ヶ月連続のプラス、全店売上高はマイナス

週間アクセスランキング

1位 2024.06.19

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 縮小する野菜ジュース市場 値上げ下でブランド継続は4割

2位 2024.03.13

戦略ケース なぜマクドナルドは値上げしても過去最高売上を更新できたのか

3位 2019.09.10

戦略ケース プラットフォームビジネスで急拡大するウーバーイーツ

4位 2013.04.16

戦略ケース 勝者なきセルフ式コーヒーチェーン店の競争

5位 2021.05.25

MNEXT 眼のつけどころ プロ・マーケティングの組み立て方 都心高級ホテル競争 「アマン」VS.「リッツ」(1)

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area