カシオ計算機の2018年3月期連結決算は、売上高3,148億円(前年同期比2.0%減)、営業利益296億円(同3.5%減) と減収減益となった。通期業績は減収減益となったが、市場の大幅な縮小を受けてのコンパクトカメラ市場からの事業撤退や、機構改革として事業戦略を見直し収益拡大を実現できる組織体制を確立するなど、抜本的な事業構造改革のスタートラインに立った。経常利益は287億円(前期比9.5%増)、当期純利益は195億円(前期比6.3%増)となり改善した。コンシューマ事業においては、「G-SHOCK」の35周年マーケティング効果により、堅調に推移した。また、海外の学生向関数電卓の売り上げも好調。コンパクトカメラについては、大幅な市場の縮小のため撤退したことによって、特別損失を計上した。システム事業においては、プリンター事業から撤退したことで収益力を大幅に改善し、営業利益が黒字となった。今後は継続的な増収増益に向けて、技術の融合による既存製品のさらなる進化と新製品開発の強力推進、機能と責任を明確化した全社構造改革を目指す。
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