半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

連続ドラマ(冬編)
-SMAP人気も及ばず、「白い巨塔」強し!
 
 詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(LZH形式・有料会員サービス)
 今年もすでに1ヶ月半がたち、1月からスタートしたドラマは中盤戦に入っています。今クールのドラマの視聴率を見ると「ドラマ不況」と言われる昨今では珍しく、20%を超えるドラマが複数見られます。では、どのようなドラマが支持を得ているのでしょうか。
 今回は、2004年1月から始まったドラマと昨年から続けて放送されている連続ドラマについて、当社のインターネットモニターに行った調査結果をランキング形式でお届けします。

 今回のランキングでは、「白い巨塔」が五つの項目で1位となり、後編に入っても引き続き高い支持を得ていることが分かった( No.29 連続ドラマ(秋編)では6項目で1位)。1月になって最初に放送された2時間スペシャルは25.5%(ビデオリサーチ調べ)と前編の平均視聴率を上回る高いものとなった。
 木村拓哉が主演の「プライド」は、「番組スタート前に話題にした」では約30%で、1位になったものの、「知っている」「見たことがある」「毎回欠かさず見ている」「番組スタート後に話題にした」では、「白い巨塔」に次ぐ2位となっている。「月9」と言われるこの時間帯のドラマでは、久々に25%前後の高視聴率を維持しているが、敵が「巨塔」なだけに視聴率男キムタクにもその壁は高かったといえる。
 高視聴率を競っているふたつのドラマを持つフジテレビ系で、もうひとつ注目したいドラマがある。草彅剛主演の「僕と彼女と彼女の生きる道」である。「僕と彼女と彼女の生きる道」は五つの項目でベスト3に入っており、「今後(も)見たい」では2位となっている。草彅剛が前回主演して反響を呼んだドラマ「僕の生きる道」の第二弾といえるこのドラマは、生き方、人との絆をテーマとした味わい深いものとなっている。スタート時には10%台であった視聴率も2月3日放送分では20.5%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)となり、じわじわと人気が上がっていることが分かる。
 最後に注目したいのが、「砂の器」である。「砂の器」は松本清張原作のベストセラー小説で、1974年に映画化された作品のドラマ版である。SMAPのリーダー、中居正広が主役を演じるこのドラマは、「知っている」では9位、「見たことがある」「番組スタート後に話題」では6位と三つの項目でベスト5にも入っていない。しかし、「見たことがあり、今後も見たい」では54.8%という高いポイントで1位となっている。原作の質の良さと、犯人役である中居が演じる影のある主人公への興味が、このドラマの固定層を生み出していると思われる。
 今期のドラマの特徴は、まず、国民的グループであるSMAPの全メンバーがドラマに出演(稲垣は「ほんとにあった怖い話」の進行役、香取は「新選組」主演)していることである。もうひとつは「白い巨塔」「砂の器」といった往年の名作がリメイクされ、現代の視聴者に受け入れられている、ということである。「白い巨塔」の快進撃は続くのか、あえて社会派ドラマに人気タレントを起用した「砂の器」は今後、視聴者を拡大していくのだろうか。今後に注目していきたい。
サンプル構成(%)
男女別年代比率(%)
【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2004年1月30~31日
調査対象者:当社インターネットモニター 20~49歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:637サンプル

 本コンテンツのグラフは無料会員サービス、詳細データは有料会員サービスでのご提供となっております。
 以降の閲覧には会員サービスへのご登録が必要です。

会員サービスのご案内についてはこちらをご覧ください。
会員の方は、下記をクリックしてグラフ・詳細データをご利用ください。






お知らせ

2024.03.25

当社合田執筆の「猛スピードのクルマはいらない」 これからの高齢化社会に必要な“まちづくり”とは何か? そのヒントは欧米になかった!」がメルクマールに掲載されました。

新着記事

2024.07.26

消費者調査データ 炭酸飲料(2024年7月版)  首位「コカ・コーラ」、迫る「三ツ矢サイダー」、高い再購入意向の無糖炭酸水

2024.07.25

24年5月の「広告売上高」は、6ヶ月ぶりのプラス

2024.07.24

24年5月の「旅行業者取扱高」は19年比で72%に

2024.07.23

24年5月の「商業動態統計調査」は2ヶ月連続のプラス

2024.07.22

企業活動分析 キユーピー株式会社 23年11月期は海外など好調で増収も原材料高騰で2桁減益に

2024.07.22

企業活動分析 カゴメ株式会社 23年12月期は引き続き海外事業がけん引し増収増益に

2024.07.19

企業活動分析 ライオン株式会社(2023年12月期) 増収も土地譲渡益の反動等で減益に

2024.07.19

企業活動分析 ユニリーバ(Unilever)(2023年12月期) 減収減益、事業部門の業績格差受け、新成長戦略を修正へ

2024.07.19

24年6月の「景気の先行き判断」は3ヶ月連続で50ポイント割れに

2024.07.18

24年6月の「景気の現状判断」は4ヶ月連続で50ポイント割れに

2024.07.17

MNEXT 円安は歓迎すべきかー過熱する円安論争

2024.07.16

企業活動分析 山崎製パン株式会社 23年12月期は大幅な増収増益で過去最高益に

2024.07.12

消費者調査データ スポーツドリンク・熱中症対策飲料(2024年7月版) 首位「ポカリスエット」、追い上げる「アクエリアス」

2024.07.11

24年5月の「消費支出」はふたたびマイナスに

2024.07.10

24年5月の「家計収入」は20ヶ月ぶりのプラス

2024.07.09

24年4月の「現金給与総額」は28ヶ月連続プラス、「所定外労働時間」はマイナス続く

2024.07.08

企業活動分析 大塚HD 23年12月期は売上は過去最高を記録、医療事業の減損損失で減益に

2024.07.08

企業活動分析 小林製薬の23年12月期は、R&Dや宣伝広告への積極投資を行い増収減益に

2024.07.05

成長市場を探せ 初の6,000億円超え、猛暑に伸びるアイスクリーム(2024年)

週間アクセスランキング

1位 2017.09.19

MNEXT 眼のつけどころ なぜ日本の若者はインスタに走り、世界の若者はタトゥーを入れるのか?

2位 2024.07.03

MNEXT コロナ禍の前中後の内食もどりはあったのか? -食欲望の現在-

3位 2024.03.13

戦略ケース なぜマクドナルドは値上げしても過去最高売上を更新できたのか

4位 2019.09.10

戦略ケース プラットフォームビジネスで急拡大するウーバーイーツ

5位 2024.03.08

消費者調査データ カップめん(2024年3月版)独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area