半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

(2012.01)
消費者調査データ No.135 レストランチェーン(2012年1月版)
逆風下で首位を争うガストと王将
 詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(ZIP形式・会員サービス)
 外食産業のうち、チェーンレストランを含むレストラン・食堂部門の市場規模は、1997年をピークに縮小を続けており、2005年に底を打ったかと思われましたが、2009年には再び減少し、停滞を続けています。
 今回は、当社が任意に選んだ21のレストランチェーンについて「知っている(認知率)」、「自宅や会社・学校の近くにある(近隣立地)」、「利用したことある(利用経験率)」、利用者の満足度合を示す「利用経験者の今後の利用意向(再利用意向)」などの項目でインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。

 今回のランキングでは、「ガスト」が6項目で首位を獲得、「餃子の王将」「サイゼリア」がそれを追う結果になった。
 「ガスト」は、すかいらーくグループの主要な業態で、1,322店という店舗数の多さもあり、認知、近隣立地、利用経験、3ヶ月以内利用、今後の利用意向などで首位を獲得。とくに利用経験では、国内882店(2011年8月期)を展開する2位の「サイゼリア」に17.7ポイントの大差、3ヶ月以内利用でも「サイゼリア」に11.2ポイントの差をつけるなど、店舗数の多さも手伝い、最も利用されているチェーンレストランといえるだろう。再利用意向では、「餃子の王将」「リンガーハット」に次ぐ3位とはいえ、その差はわずかで、利用者の満足度も高い。
 「餃子の王将」は、FC含め国内555店舗と、上記2チェーンよりは店舗数は少ないながら、3ヶ月以内利用、今後の利用意向で2位、再利用意向では首位となっており、定期的に利用する固定ファンの存在がうかがえる。
  また、長崎ちゃんぽんの専門チェーンである「リンガーハット」は、国内464店舗(2011年4月)で、認知度や利用経験ではベスト10圏外だが、再利用意向では0.1ポイントの僅差で「ガスト」をおさえて2位となった。

 外食産業は、節約志向や主要な顧客である若年層のボリューム減少に加え、「食」に注力する居酒屋や中食との厳しい競争下にあり、幅広いメニュー構成を中価格帯で提供してきたファミリーレストランはとくにその影響を受けている。
 今回のランキングで、ファミリーレストランにカテゴライズされるチェーンで上位にランクインしたのは、低価格を訴求する「ガスト」「サイゼリア」の2チェーンのみなのに対して、専門メニューに特化した「餃子の王将」「リンガーハット」は、高い顧客満足をうかがわせる。
 低価格という手軽さに加えて、メニューやサービスでどんな特徴を打ち出していけるのかが、逆風のもとで顧客の支持を獲得する鍵といえるだろう。

 本コンテンツのグラフは無料会員サービス、詳細データは有料会員サービスでのご提供となっております。
 以降の閲覧には会員サービスへのご登録が必要です。

会員サービスのご案内についてはこちらをご覧ください。
会員の方は、下記をクリックしてグラフ・詳細データをご利用ください。







【提示21チェーン】
  • ガスト
  • バーミヤン
  • サイゼリヤ
  • デニーズ
  • ジョナサン
  • ロイヤルホスト
  • ココス
  • イタリアントマト
  • 大戸屋
  • びっくりドンキー
  • ビッグボーイ
  • ふらんす亭
  • ペッパーランチ
  • 牛角
  • 安楽亭
  • 叙々苑
  • 餃子の王将
  • 日高屋
  • リンガーハット
  • やよい軒
  • 幸楽苑

【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2011年11月16日~18日
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,024サンプル
サンプル構成(%)




お知らせ

2024.03.25

当社合田執筆の「猛スピードのクルマはいらない」 これからの高齢化社会に必要な“まちづくり”とは何か? そのヒントは欧米になかった!」がメルクマールに掲載されました。

2024.04.22

JMR生活総合研究所 ゴールデンウイーク期間中の営業のお知らせ

新着記事

2024.04.26

消費からみた景気指標 24年2月は10項目がプラスに

2024.04.26

24年3月の「全国百貨店売上高」は25ヶ月連続のプラス、インバウンドや物産展が好調

2024.04.26

24年3月の「ファーストフード売上高」は37ヶ月連続のプラスに

2024.04.26

24年3月の「ファミリーレストラン売上高」は25ヶ月連続プラス

2024.04.25

月例消費レポート 2024年4月号 消費は足許で持ち直しの動きが見られる-「いつも通り」の消費の風景が戻ってくるようになれば消費回復の見通しもより確かなものに

2024.04.24

24年3月の「チェーンストア売上高」は既存店で13ヶ月連続のプラス、食料品がけん引

2024.04.24

24年3月の「コンビニエンスストア売上高」は4ヶ月連続のプラスに

2024.04.23

24年2月の「旅行業者取扱高」は19年比で78%に

2024.04.23

24年2月の「広告売上高」は、3ヶ月連続のマイナス

週間アクセスランキング

1位 2024.04.12

成長市場を探せ ビスケット市場、4年連続プラスで初の4,000億超えに(2024年)

2位 2024.03.13

戦略ケース なぜマクドナルドは値上げしても過去最高売上を更新できたのか

3位 2022.05.10

消費者調査データ エナジードリンク(2022年5月版) 「レッドブル」「モンスター」認知率拡大、上位の牙城揺るがず

4位 2019.09.10

戦略ケース プラットフォームビジネスで急拡大するウーバーイーツ

5位 2021.05.25

MNEXT 眼のつけどころ プロ・マーケティングの組み立て方 都心高級ホテル競争 「アマン」VS.「リッツ」(1)

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area