半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

公開日:2023年07月21日

消費者調査データ No.391
炭酸飲料(2023年7月版)
強い「コカ・コーラ」、猛追する「三ツ矢サイダー」



グラフの閲覧・詳細データのダウンロードには有料の会員登録が必要です。
登録済みの方はこちらからログインしてご利用ください。

 2022年の炭酸飲料販売金額は7,729億円で前年比103.1%、生産量は同100.0%となった(全国清涼飲料連合会)。

 今回は、当社が任意に選んだ炭酸飲料24ブランドについて、「知っている(認知)」「3ヶ月以内に店頭などで見た(店頭接触)」「買って飲んだことがある(購入経験)」「最近3ヶ月以内に買って飲んだ(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)飲みたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という6項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。

 今回の調査では、前回(2022年7月版)同様、「コカ・コーラ(コカ・コーラシステム)」が再購入意向以外の5項目で首位を獲得したが、前回3位グループだった「三ツ矢サイダー(アサヒ飲料)」が2位に浮上した。

 「コカ・コーラ」は認知、店頭接触、購入経験、3ヶ月内購入、今後の購入意向で、「三ツ矢サイダー」に概ね5ポイント以上の、店頭接触では10ポイント以上の差をつけており、トップブランドらしい強さを示した。しかし、前回は、上記の項目での「三ツ矢サイダー」との差はすべて10ポイント以上、店頭接触では20ポイント以上の差をつけていたことを考えると、「三ツ矢サイダー」の猛追が光る。

 3位以下は「コカ・コーラ ゼロ(コカ・コーラシステム)」、「ファンタ(コカ・コーラシステム)」、「カルピスソーダ(アサヒ飲料)」や「C.C.レモン(サントリー)」などのロングセラーの加糖炭酸飲料が並んでいる。

 一方、再購入意向では、首位の「トップバリュ炭酸水(イオン)」を筆頭に、10位内に「セブンプレミアム 強炭酸水(セブン&アイ)」、「ウィルキンソン タンサン(アサヒ飲料)」、「天然水スパークリング(サントリー)」などの無糖の炭酸水がランクインしている。また、トクホの「ペプシスペシャル(サントリー)や、ビタミンC、クエン酸の含有量の多さが特徴の「キレートレモン(ポッカサッポロ フード&ビバレッジ)」なども10位内にランクインしており、健康志向にフィットした炭酸飲料が固定ファンを獲得していることがわかる。

 コロナ禍での「家飲み」の割材として、あるいはコロナ太りやストレス解消ニーズに対応し成長してきた無糖炭酸水は、行動制限が撤廃されても固定ファンを残している。一方で、店頭カバー率が高く、手に入りやすい「コカ・コーラ」や、キャンペーンなどで話題性を高めてきた「三ツ矢サイダー」など、嗜好性の高い炭酸飲料の人気も根強い。幅広いニーズに対応し成長を続けてきた炭酸飲料は今後も成長が期待される。


注目ランキング
  • 3ヶ月内購入
    1. コカ・コーラ(コカ・コーラシステム)     20.1%
    2. 三ツ矢サイダー(アサヒ飲料)         12.9%
    3. コカ・コーラ ゼロ(コカ・コーラシステム)   10.5%
  • 購入意向
    1. コカ・コーラ(コカ・コーラシステム)     25.8%
    2. 三ツ矢サイダー(アサヒ飲料)         20.5%
    3. コカ・コーラ ゼロ(コカ・コーラシステム)   13.9%

ログインしてグラフを見る

グラフの閲覧・詳細データのダウンロードには有料の会員登録が必要です。



詳細データのダウンロード

クロス集計表 サンプルイメージ
消費者調査データ クロス集計表 サンプルイメージ

調査概要

提示24ブランド

  • コカ・コーラ(コカ・コーラシステム)
  • コカ・コーラ ゼロ(コカ・コーラシステム)
  • ファンタ(コカ・コーラシステム)
  • スプライト(コカ・コーラシステム)
  • カナダドライ(コカ・コーラシステム)
  • アイシー・スパーク from カナダドライ(コカ・コーラシステム)
  • ペプシコーラ(サントリー)
  • ペプシ<生>(サントリー)
  • ペプシスペシャル(サントリー)
  • C.C.レモン(サントリー)
  • デカビタC(サントリー)
  • 天然水スパークリング(サントリー)
  • キリンメッツプラス(キリンビバレッジ)
  • メッツ コーラ(キリンビバレッジ)
  • キリンレモン(キリンビバレッジ)
  • 三ツ矢サイダー(アサヒ飲料)
  • ウィルキンソン タンサン(アサヒ飲料)
  • アサヒ ドデカミン(アサヒ飲料)
  • カルピスソーダ(アサヒ飲料)
  • キレートレモン(ポッカサッポロ フード&ビバレッジ)
  • がぶ飲みソーダ(ポッカサッポロ フード&ビバレッジ)
  • セブンプレミアム 強炭酸水
  • トップバリュ炭酸水
  • みなさまのお墨付き 強炭酸水(西友)


調査設計

調査手法:インターネットリサーチ
調査期間日:2023年06月10日(金)~06月12日(火)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,080サンプル
サンプル構成(%)






参照コンテンツ


おすすめ新着記事



J-marketingをもっと活用するために
無料で読める豊富なコンテンツプレミアム会員サービス戦略ケースの教科書Online


お知らせ

2024.03.25

当社合田執筆の「猛スピードのクルマはいらない」 これからの高齢化社会に必要な“まちづくり”とは何か? そのヒントは欧米になかった!」がメルクマールに掲載されました。

2024.04.22

JMR生活総合研究所 ゴールデンウイーク期間中の営業のお知らせ

新着記事

2024.04.26

消費からみた景気指標 24年2月は10項目がプラスに

2024.04.26

24年3月の「全国百貨店売上高」は25ヶ月連続のプラス、インバウンドや物産展が好調

2024.04.26

24年3月の「ファーストフード売上高」は37ヶ月連続のプラスに

2024.04.26

24年3月の「ファミリーレストラン売上高」は25ヶ月連続プラス

2024.04.25

月例消費レポート 2024年4月号 消費は足許で持ち直しの動きが見られる-「いつも通り」の消費の風景が戻ってくるようになれば消費回復の見通しもより確かなものに

2024.04.24

24年3月の「チェーンストア売上高」は既存店で13ヶ月連続のプラス、食料品がけん引

2024.04.24

24年3月の「コンビニエンスストア売上高」は4ヶ月連続のプラスに

2024.04.23

24年2月の「旅行業者取扱高」は19年比で78%に

2024.04.23

24年2月の「広告売上高」は、3ヶ月連続のマイナス

週間アクセスランキング

1位 2024.04.12

成長市場を探せ ビスケット市場、4年連続プラスで初の4,000億超えに(2024年)

2位 2024.03.13

戦略ケース なぜマクドナルドは値上げしても過去最高売上を更新できたのか

3位 2022.05.10

消費者調査データ エナジードリンク(2022年5月版) 「レッドブル」「モンスター」認知率拡大、上位の牙城揺るがず

4位 2019.09.10

戦略ケース プラットフォームビジネスで急拡大するウーバーイーツ

5位 2021.05.25

MNEXT 眼のつけどころ プロ・マーケティングの組み立て方 都心高級ホテル競争 「アマン」VS.「リッツ」(1)

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area