半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

(2017.10)
消費者調査データ No.256
コーヒー飲料(2017年10月版)
注目の新製品クラフトボス、BOSSやジョージアに交じって好調の滑り出し


本コンテンツの最新版(2018年10月版)はこちらからご覧ください。

本コンテンツのグラフ、詳細データは有料会員サービスでのご提供となっております。
ご利用には有料で会員登録が必要です。
ご登録済みの方は、こちらから全文をご利用ください。
会員のご登録はこちらをご覧ください。

 コンビニのカウンターコーヒーに押され、ダウントレンドにあった缶コーヒーですが、2016年には反転、増加に転じています。

 今回は、当社が任意に選んだコーヒー飲料29ブランドについて、「知っている(認知率)」、「飲んだことがある(経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事を見たことがある(広告接触)」「店頭などで見たことがある(店頭接触)」、「3ヶ月以内に買って飲んだ(3ヶ月内購入)」、さらに「今後(も)飲みたいと思う(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。

 今回の調査では、前回(2016年6月版)と同様に、「BOSS(サントリー)」が7項目中6項目でトップ、それを5~8ポイント程度の差で「ジョージア(日本・コカ・コーラ)」が追うという展開になった。3位は「キリン・ファイア(キリン)」「マウントレーニア(森永乳業)」「ワンダ(アサヒ飲料)」ほかのブランドが混戦模様を演じている。

 一方、ユーザーのロイヤリティの指標である再購入意向では、首位が「ウチカフェマイカップドリンク(ローソン)」、2位が「ファミリーマートコレクション(ファミリーマート)」、3位が「セブンプレミアムカフェラテ(セブン&アイ)」となり、トップ3がコンビニのチルドカップのPBが独占した。

 また、今年4月に発売された注目の新製品「クラフトボス(サントリー)」は、広告接触で6位、3ヶ月内購入で8位、さらには再購入意向で6位と、8位の「BOSS」や12位の「ジョージア」を上回るなどロングセラーのひしめく市場で健闘している。

 コーヒー市場では、ショート缶と呼ばれる従来型の缶コーヒーが減少、デスクで長い時間をかけて少しずつ飲む飲み方に対応したボトル缶の需要が増加している。また、「クラフトボス」はこれまでのイメージを打ち破るペットボトルのコーヒー飲料で、一部商品は品薄になるほどの好評、ミルクティーやフレーバーウォーター、炭酸飲料などコーヒー以外のトライアル顧客の獲得にも貢献した。コーヒー飲料は、各社とも柱商品とみなしており、新容器での製品拡充に注力している。日本コカ・コーラは、「ジョージア コールドブリュー」を、アサヒ飲料は「ワンダ 極」発売した。さらに伊藤園の「タリーズ」は、電子レンジで再加温可能なペットボトルを発売する。直接のライバルであるコンビニのカウンターコーヒーは今後も伸びが予想され、さらにはサードウェーブコーヒー(ブルーボトルコーヒーなどに代表される、煎りたての豆を来店客の目の前でドリップして淹れるコーヒー店)のブームも続いている。厳しい競争環境のなか、新容器で新たな顧客を獲得し、コーヒー飲料市場の伸びを守れるかが注目される。

【グラフを見る】(有料会員向け)








【提示29ブランド】
  • BOSS(ボス)(サントリー)
  • クラフトボス(サントリー)
  • ROOTS(ルーツ)(サントリー)
  • スターバックス缶コーヒー(サントリー)
  • ジョージア(日本コカ・コーラ)
  • キリンファイア(キリンビバレッジ)
  • タリーズコーヒー(伊藤園)
  • W coffee(伊藤園)
  • ワンダ(アサヒ飲料)
  • ポッカコーヒー(ポッカサッポロ)
  • アロマックス(ポッカサッポロ)
  • UCC ミルクコーヒー(UCC上島珈琲)
  • UCC THE COFFEE(UCC上島珈琲)
  • UCC BLACK無糖(UCC上島珈琲)
  • ダイドーブレンドコーヒー(ダイドー)
  • 珈琲たいむ(ヤクルト本社)
  • ジョージアファーマーズチョイス(セブン&アイ)
  • トップバリュの缶コーヒー(イオン)
  • みなさまのお墨付き缶コーヒー(西友)
  • ヘルシアコーヒー(花王)
  • ボスグリーン(サントリー)
  • マキシムトリプレッソ(AGF)
  • スターバックスディスカバリーズ(スターバックス)
  • マウントレーニア(森永乳業)
  • ドトールチルドカップ(メイトー)
  • 珈琲所コメダ珈琲店まろやかミルクコーヒー(トーヨービバレッジ)
  • セブンプレミアムカフェラテ(セブン&アイ)
  • ウチカフェマイカップドリンク(ローソン)
  • ファミリーマートコレクションのコーヒー

【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2017年8月4日~8日
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,023サンプル
サンプル構成(%)




新着記事

2025.06.16

提言論文 なぜそのブランドを選ぶのか - 性格で読み解くブランド選好の心理

2025.06.13

成長市場を探せ カカオショックのなか、過去最高を更新したチョコレート市場(2025年)

2025.06.12

25年5月の「景気の現状判断」は15ヶ月連続で50ポイント割れに

2025.06.11

25年4月の「家計収入」は前年から横ばいに、「可処分所得」は4ヶ月ぶりのプラス

2025.06.11

25年4月の「消費支出」は2ヶ月連続のプラスに

2025.06.10

25年4月の「現金給与総額」は40ヶ月連続プラス、「所定外労働時間」はマイナス続く

2025.06.09

企業活動分析 P&Gの24年6月期決算は、7期連続増収、2期連続増益も25年は逆風予想

2025.06.06

25年4月は「完全失業率」、「有効求人倍率」とも横ばいに

2025.06.05

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 異なる購買体験を提供するリアル書店とEC書店 衝動買いが満足度を最大20%アップ!

2025.06.04

25年5月の「乗用車販売台数」は5ヶ月連続のプラス

2025.06.03

25年4月の「新設住宅着工戸数」は3ヶ月ぶりのマイナスに

2025.06.03

消費からみた景気指標 25年3月は6項目が改善

週間アクセスランキング

1位 2025.06.02

寡占米市場の高い米価の行方 - 値下げ政策の賢愚

2位 2024.05.10

消費者調査データ エナジードリンク(2024年5月版)首位は「モンエナ」、2位争いは三つ巴、再購入意向上位にPBがランクイン

3位 2013.03.22

MNEXT ビックカメラによるコジマの買収はメーカーを巻き込んだ衰退業界再編の始まり

4位 2025.06.05

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 異なる購買体験を提供するリアル書店とEC書店 衝動買いが満足度を最大20%アップ!

5位 2017.09.19

MNEXT 眼のつけどころ なぜ日本の若者はインスタに走り、世界の若者はタトゥーを入れるのか?

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area