日本アクセスの2018年3月期連結決算は、売上高2兆1,374億円(前年同期比6.0%増)、営業利益191億円(同5.1%減)と増収減益となった。経常利益は193億円(同5.4%減)であった。第6次中期経営計画に掲げた数値目標については、売上高は目標値を超えたものの、経常利益は目標値を下回った。売上高は、主要取引先であるファミリーマートがサークルKサンクス(CKS)と統合したことで増収となったが、3PL事業でCKSのセンター移管による物流費増や、CKSからファミリーマートへの店舗ブランド転換で、店舗クローズによる収益悪化などが影響し減益となった。商品群別の売上高については、ドライ・チルド・フローズンがともに伸長し全体の増収に貢献した。また、市場分野別にみると、特に中食分野が売上高を牽引した一方で、外食分野については顧客の大手居酒屋チェーンが業態転換で店を閉じたことが影響し、マイナスとなった。2カ年の第6次中期経営計画では、五つの重点テーマに取り組み、それぞれに成果をあげた。とくに生鮮・デリカ・外食の強化については2年間で売上高が1,129憶円増となり、戦略事業から中核事業へと成長した。2018年度からの第7次中期経営計画期間では、「成長戦略、成長投資」を描ける体制(経営基盤)を築く3カ年と位置づけ、攻めと守りの戦略を実行し、機能を磨き上げ、永続的な経営を実現する。
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