| 季刊 消費経済レビュー |
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| II. 2005年の消費市場を占う:薄型テレビを焦点に | |
液晶テレビとプラズマテレビ(PDP)を併せた薄型テレビの需要は、今後も堅調な推移が見込まれる。需要の中心帯たる30型以上34型以下のゾーンで、液晶テレビとプラズマテレビの間で需要の食い合いが起ってくることが予想される。薄型テレビをめぐる今後のブランド間競争の帰趨を占うと、需要の中心帯たる30型以上34型以下のゾーンでシャープは根強い人気を誇っている。薄型テレビの市場におけるシャープの優位は、今後も揺るぎないものと目される。 コンテンツニーズは、顧客のセグメンテーションの切り口として有望である。求めるコンテンツニーズが異なれば、重視する製品属性にも違いが出てくる。薄型テレビの顧客層は、コンテンツニーズに基づき、リプレゼンス・ニーズクラスター、オタク・エンタメ・ニーズクラスター、ホーム・エンタメ・ニーズクラスターの三つに分類・整理できる。 ブランド選択のランキングを軸に、各クラスターに対する上位3メーカーの対応の巧拙を評価すると、リプレゼンス・ニーズクラスター、オタク・エンタメ・ニーズクラスターというふたつのメジャークラスターでは、シャープがトップに立っている。これらのクラスターが重視する、画像のクオリティの極限までの追求に、シャープが唯一応えられているからだといえよう。残った少数派であるホーム・エンタメ・ニーズクラスターでは、ソニーがトップを占めている。これは、ソニーが企業として力点を置いているコンテンツビジネスでの成果の賜物といえよう。パナソニックは現在、三つのクラスターのいずれにおいても、突出した地位を確保できずにいる。 シャープのように、ハードのクオリティの飽くなき向上を通してキラーコンテンツを引き寄せる形をとるにせよ、ソニーのように、これまで培ってきたキラーコンテンツへの強いグリップを基盤にハードのクオリティを高める方向を模索するにしろ、ハードの利用目的となるコンテンツがハードの魅力を高め、かつ、顧客のセグメンテーションとさらなる製品差別化を進展させる原動力となりえることに、疑義の余地はない。 (2005.01)
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