半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

不良債権処理は何をもたらすか
-不良債権処理は消費者の手で
金融分析チーム

 日経平均がバブル後最安値を更新しつづけている。10日の東京株式市場は一時8,200円を割り込んだ。日本最大の機関投資家のひとつ、日本生命の株式含み益がゼロとなるのが8,400円の水準と言われており、それを下回る水準では事実上全銀行・全生保が株式含み損を抱えていることになる。
 ことの発端は、今月3日、竹中経済財政・金融担当相が不良債権処理の加速策を検討する「金融分野緊急対応戦略プロジェクトチーム」を発足させ、十月末に具体策を打ち出す目標を示したことだ。そのチームの中に「日本経済の問題の根源は不良債権問題にある」として不良債権処理の断行を提唱してきた「急進派」木村剛氏が起用されたことが波紋を呼び、銀行や企業の整理・淘汰がすすみデフレが強まるという見方が強まり、株式市場は暴落している。
 昨年、一体誰がこのような株価水準を予想したであろうか。株式市場が示唆するように今回の不良債権処理に伴うデフレ圧力はかくも熾烈なのか。本稿では、不良債権処理に伴う金融市場及び実体経済に与える影響について主に雇用の面から概観した上で、今回の政策についての私見を述べてみたい。
1.不良債権処理の中身~木村氏のスタンス
2.不良債権処理で銀行と企業はどうなる?
3.今回の不良債権処理を問う


本稿は当社代表・松田久一、並びに、金融分析チームのメンバーからの貴重な助言のもとに執筆されました。ここに謝意を表します。あり得べき誤りは筆者の責に帰します。
 本コンテンツの全文は、メンバーシップサービスでのご提供となっております。
 以降の閲覧には会員サービスご登録が必要です。

メンバーシップサービス会員ご登録についてはこちらをご覧ください。
メンバーシップサービス会員の方は、下記をクリックして全文をご利用ください。

新着記事

2024.10.23

24年8月の「旅行業者取扱高」は19年比で68%に

2024.10.22

24年8月の「商業動態統計調査」は5ヶ月連続のプラス

2024.10.21

企業活動分析 エスビー食品24年3月期は営業利益44%増の増収減益へ

2024.10.21

企業活動分析 ハウス食品グループ本社の24年3月期は増収減益へ

2024.10.18

消費者調査データ 植物性ミルク(2024年10月版) 「キッコーマン 豆乳」全項目首位で抜群の強さ

2024.10.17

24年9月の「景気の現状判断」は7ヶ月連続で50ポイント割れに

2024.10.17

24年9月の「景気の先行き判断」は再び50ポイント割れに

2024.10.16

24年7月の「現金給与総額」は31ヶ月連続プラス、「所定外労働時間」はマイナス続く

2024.10.15

企業活動分析 エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社 2024年3月期はインバウンド売上高が過去最高で増収大幅増益に

2024.10.15

企業活動分析 株式会社 高島屋24年2月期は円安による客単価や入店客数の増加で増収増益

2024.10.10

24年8月は「完全失業率」は改善、「有効求人倍率」は悪化

2024.10.09

24年8月の「消費支出」は4ヶ月連続のマイナスに

2024.10.09

24年8月の「家計収入」は4ヶ月連続のプラス

2024.10.08

企業活動分析 味の素の24年3月期は販売単価の上昇や為替の影響で過去最高益を更新

2024.10.07

MNEXT 価値の根拠は何か―欲望を充当するもの(要約版)

2024.10.07

企業活動分析 株式会社ニトリHD24年3月期は決算期変更の影響もあり減収減益

2024.10.04

消費者調査データ 紅茶飲料(2024年10月版) 首位「午後の紅茶」、「紅茶花伝」に水をあける

2024.10.03

24年9月の「乗用車販売台数」は2ヶ月ぶりのプラス

2024.10.02

24年8月の「新設住宅着工戸数」は4ヶ月連続のマイナス

2024.10.01

MNEXT 日本人消滅論の錯覚―世相批判の論理(2024年)

2024.09.30

企業活動分析 しまむらの24年2月期は全事業で既存店1店舗当たりの売上高が上昇し増収増益へ

2024.09.30

企業活動分析 ファーストリテイリング23年8月期は売上・営業利益ともに3期連続で過去最高を達成

週間アクセスランキング

1位 2024.10.07

MNEXT 価値の根拠は何か―欲望を充当するもの(要約版)

2位 2017.09.19

MNEXT 眼のつけどころ なぜ日本の若者はインスタに走り、世界の若者はタトゥーを入れるのか?

3位 2024.03.13

戦略ケース なぜマクドナルドは値上げしても過去最高売上を更新できたのか

4位 2024.04.05

消費者調査データ ノンアルコール飲料(2024年4月版) 首位は「ドライゼロ」、追う「オールフリー」「のんある気分」

5位 2024.02.02

成長市場を探せ コロナ禍乗り越え再び拡大するチョコレート市場(2024年)

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area