(2013.12)
経済指標速報
2013年12月3日(火)
主任研究員 菅野 守
【消費支出】
消費支出は一時的低迷を脱し、平均消費性向の改善も続くなど、支出意欲は底堅さが認められる。ただし、消費の回復の足取りは力強さに欠け、改善の裾野の広がりにも一旦ブレーキがかる。消費の押し上げの勢いは衰え、下押し圧力は強まっている。自動車関連や教育費関連が消費の牽引役となる一方で、医療費関連が消費の足を引っ張っている。1.支出全般の動向:可処分所得と消費支出はともに、一時的低迷を脱しプラスに回復。平均消費性向の改善も続き、支出意欲には底堅さが認められる。ただし、消費支出の伸びはわずかなプラスに止まり、回復の足取りは力強さに欠ける。
図表1.消費支出と可処分所得の 前年同月比伸び率の推移 |
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可処分所得と消費支出はともに、一時的低迷を脱し、足許ではプラスに回復している。平均消費性向の改善が続いていることから、支出意欲にも底堅さが認められる。ただし、可処分所得と消費支出の伸び率の値はわずかなプラスに止まるなど、回復の足取りはいささか力強さに欠ける感があるのは、今後の消費にとっては気がかりな材料だ。
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