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(2004.03)
No.34 ファミリーレストラン(2004年版)
ガスト、サイゼリヤ、低価格チェーン強し
 詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(LZH形式・有料会員サービス)
 外食産業は「冬の時代」といわれ、ファミリーレストランも4年連続で売上高は前年を割っています(社団法人日本フードサービス協会調べ)。さらに今年に入ってからは、BSE、鳥インフルエンザなど、業界にとっての逆風が吹き荒れています。そんな中で、各社は不採算店舗の閉鎖や、他社の買収などに乗り出し、業界再編が進んでいます。
 今回は広域展開しているレストランチェーンの中から、ファミリーレストランを中心とした23チェーンについて、当社のインターネットモニターに行った調査結果を、ランキング形式でお届けします。

 今回のランキングでは、低価格ファミリーレストランの強さが目立つ結果となった。「知っているファミリーレストラン」でこそ、業界の草分け的存在の「すかいらーく」が僅差でトップとなったものの、「今年になって利用した」「利用回数が増えた」「最も利用する」「今後も利用したい」の各項目では、「ガスト」、「サイゼリヤ」が首位を争っている。
 ガストの客単価は750円、サイゼリヤは770円と、平均的なファミリーレストランの客単価(約1,000円)に比べて3/4程度となっており、低価格の業態が頻繁に利用されていることがわかる。
 一方、「今年になってから利用した人ベースの今後も利用したいファミリーレストラン」では、「レッドロブスター」や「神戸屋レストラン」「サンマルク」「シズラー」といった客単価が1,500円を上回るレストランが上位を占めた。これらのチェーンは、利用人数のベースは少ないながら、確実なファンを掴んでいるといえる。低価格レストランは、サイゼリヤが7位、ガストが12位、夢庵が13位と順位を落としているが、ファミリーレストランの典型的な価格帯にある「デニーズ(14位)」「ロイヤルホスト(16位)」「すかいらーく(19位)」などはさらに苦戦している。
 日常的に利用される低価格チェーンと、手堅くファンを掴んだ高価格チェーンの間で、かつて「ファミリーレストラン」の代名詞的存在だったチェーンのリピート意向が低下している。外食「冬の時代」を象徴する結果といえよう。

サンプル構成(%)
男女別年代比率(%)
【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2004年3月25~26日
調査対象者:当社インターネットモニター
 15~59歳 全国の男女個人
有効回収サンプル数:1000サンプル

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