半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

(2017.08)
消費者調査 No.253
機能性飲料(2017年8月版)
伊右衛門特茶、カラダカルピス 体脂肪バスターズが上位に


本コンテンツのグラフ、詳細データは有料会員サービスでのご提供となっております。
ご利用には有料で会員登録が必要です。
ご登録済みの方は、こちらから全文をご利用ください。
会員のご登録はこちらをご覧ください。

 機能性飲料のうち、トクホ(特定保健用食品)飲料の市場は、一時はダウントレンドにありましたが、2012年以降再度成長トレンドがみられ、成長分野である機能性表示食品にもけん引されて、機能性飲料の市場は拡大を続けています。

 今回は、当社が任意に選んだ機能性飲料31ブランドについて、「知っている(認知率)」、「飲んだことがある(経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事(を見たことがある)での接触状況」「店頭など(で見たことがある)での接触状況(3ヶ月内店頭接触)」、3ヶ月以内に買って飲んだ(3ヶ月内購入)」、さらに「今後(も)飲みたいと思う(今後購入意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。

 今回の調査結果では、サントリーの「伊右衛門特茶」が7項目中5項目で首位を獲得した。注目されるのは、現ユーザーのボリュームを示す3ヶ月内購入で、2位に6.3ポイント差の14.7%となったことで、今後の意向でも首位を獲得しており、今一番勢いのある機能性飲料といえるだろう。再購入意向では4位だったが、上位3ブランドの母数(購入経験者数)が2桁に対し、「伊右衛門特茶」は252人と多く、ファン固めも十分といえる。

 また、前回(2013年1月版)、9項目7項目で首位となった同じくサントリーの「黒烏龍茶」は、今回は認知率で1位を獲得したほか、店頭接触など4項目で2位に入った。

 この2ブランド以外では、3ヶ月内購入と今後の購入意向で3位に入った「からだすこやか茶W(日本コカ・コーラ)」や、今年4月発売で母数は少ないながら再購入意向で首位を獲得した「カラダカルピス(アサヒ飲料)」などが上位に入った。これら上位ブランドの特徴をみると、「伊右衛門特茶」は、「体脂肪を減らすのを助ける」、「黒烏龍茶」は「脂肪の吸収を抑える」、「からだすこやか茶W」は、「脂肪の吸収を抑え、糖の吸収をおだやかにする」、「カラダカルピス」は「乳酸菌で体脂肪を減らす」と、いずれも「脂肪」をキーワードにしていることが共通点だ。

 機能性飲料市場のなかでも、脂肪の吸収抑制や体脂肪を減らす効果をもった伸びている。メーカー各社の動きをみても、「カラダカルピス」は、年間計画を上方修正、増産体制に入り、日本コカ・コーラは、ミネラルウォーターの「い・ろ・は・す」ブランドから、脂肪の吸収を抑えて排出を増加させる効果をもつ「い・ろ・は・す 無糖スパークリング」を発売するなど、この分野での好調、注力が目立つ。高齢化の進行や健康志向を背景に、今後も拡大が期待される分野だけに、各社の動向が注目される。

【グラフを見る】(有料会員向け)



【提示31ブランド】
  • 健茶王(アサヒ飲料)
  • 三ツ矢サイダーW(アサヒ飲料)
  • 食事と一緒に十六茶W(アサヒ飲料)
  • カルピス酸乳アミールS(アサヒ飲料)
  • カラダカルピス(アサヒ飲料)
  • 伊右衛門特茶(サントリー)
  • 黒烏龍茶(サントリー)
  • ボスブラック(サントリー)
  • ボスグリーン(サントリー)
  • 胡麻麦茶(サントリー)
  • ペプシスペシャル(サントリー)
  • コカ・コーラプラス(日本コカ・コーラ)
  • スプライトエクストラ(日本コカ・コーラ)
  • からだすこやか茶W(日本コカ・コーラ)
  • 一(はじめ)緑茶一日一本(日本コカ・コーラ)
  • ヘルシア緑茶(花王)
  • ヘルシアウォーター(花王)
  • ヘルシアスパークリング(花王)
  • ヘルシアコーヒー(花王)
  • ヤクルト400(ヤクルト)
  • Newヤクルト(ヤクルト)
  • ヤクルト蕃爽麗茶(ヤクルト)
  • 2つの働きカテキン緑茶(伊藤園)
  • サッポロプラス(サッポロビール)
  • メッツコーラ(キリンビール)
  • キリンサプリレモン(キリンビール)
  • ベジファイバー(デルモンテ)
  • 燕龍茶レベルケア(ダイドードリンコ)
  • ファイブミニ(大塚製薬)
  • イマークS(ニッスイ)
  • さら茶(ダイドードリンコ)

【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2017年6月16日~20日
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,021サンプル
サンプル構成(%)




お知らせ

2024.03.25

当社合田執筆の「猛スピードのクルマはいらない」 これからの高齢化社会に必要な“まちづくり”とは何か? そのヒントは欧米になかった!」がメルクマールに掲載されました。

新着記事

2024.03.29

企業活動分析 KDDIの23年3月期は法人向け好調等で増収、過去最高益更新

2024.03.28

消費からみた景気指標 24年1月は6項目がプラスに

2024.03.28

月例消費レポート 2024年3月号 消費は足踏み状態が長期化している-インフレ見通しや消費マインド改善などによる消費回復の後押しに期待

2024.03.27

24年2月の「ファミリーレストラン売上高」は24ヶ月連続プラス

2024.03.27

24年1月の「ファーストフード売上高」は35ヶ月連続のプラスに

2024.03.27

24年1月の「広告売上高」は、2ヶ月連続のマイナス

2024.03.26

24年2月の「全国百貨店売上高」は24ヶ月連続のプラス、季節商品やインバウンド好調で

2024.03.26

24年2月の「チェーンストア売上高」は既存店で12ヶ月連続のプラス、食料品は引き続き好調

2024.03.26

24年2月の「コンビニエンスストア売上高」は3ヶ月連続のプラスに

2024.03.25

消費者調査データ コーヒー飲料(2024年3月版)独走「BOSS」、「ジョージア」との差を広げる

2024.03.22

MNEXT 資本主義の近未来の行方―企業の持続的存続の鍵

週間アクセスランキング

1位 2024.03.12

企業活動分析 マツキヨココカラカンパニーの23年3月期はPB商品拡販やインバウンド需要増加で増収増益

2位 2024.03.13

戦略ケース なぜマクドナルドは値上げしても過去最高売上を更新できたのか

3位 2008.07.24

戦略ケース カルフールは何故失敗したのか?

4位 2024.03.15

企業活動分析 スギHDの23年2月期は増収減益。26年度売上1兆円へ向けた挑戦が続く

5位 2016.03.16

【マーケティングFAQ】どうすればブランド力を強化できるか

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area