半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

(2017.05)
消費者調査 No.247
ビール系飲料(2017年5月版)
シュリンク続けるビール系飲料市場で根強い人気のビールブランド


本コンテンツのグラフは無料会員サービス、詳細データは有料会員サービスでのご提供となっております。
ご利用には無料または有料での会員登録が必要です。
ご登録済みの方は、こちらから全文をご利用ください。
会員のご登録はこちらをご覧ください。

 2016年のビール系飲料の課税出荷数量は前年比2.4%減で、12年連続で減少し、現行統計が始まった1992年以降の過去最低を更新。カテゴリー別でも、ビールが前年比2.0%減、発泡酒が同6.8%減、新ジャンルが同1.2%減と、全カテゴリーで前年割れとなりました。

 今回は、当社が任意に選んだビール系飲料40ブランドについて、「知っている(認知率)」、「飲んだたことがある(飲用経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事(を見たことがある)」「店頭など(で見たことがある)での接触状況(3ヶ月内店頭接触)」、3ヶ月以内に買って飲んだ(3ヶ月内購入)」、さらに「今後(も)飲みたいと思う」(今後購入意向)と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。

 今回の調査結果でも、前回(2016年7月版)と同様、「アサヒ スーパードライ」が全項目で首位を獲得、2位は「キリン 一番搾り」が、再購入意向以外の6項目で獲得した。3番手争いは、「サントリー ザ・プレミアム・モルツ」「サッポロ ヱビスビール」「サントリー 金麦」などで、上位ブランドは、「サントリー 金麦」以外はビールのブランドで、「サントリー ザ・プレミアム・モルツ」「サッポロ ヱビスビール」はプレミアムビールだ。発泡酒や新ジャンルに比べ、ビールに対する関心が高いことがうかがえる。

 そのビールジャンルで注目されているのが、小規模な醸造所でつくられる高品質なビール、クラフトビールだ。前回(2016年7月版)調査では、再購入意向に「水曜日のネコ」「よなよなエール」(ともにヤッホーブルーイング)がランクインしていたが、購入経験や3ヶ月内購入でのランクインはなかった。今回の調査結果では、「銀河高原ビール」が購入経験で13位、今後の購入意向で19位に顔を出すなど、ユーザー層が徐々に拡大し、日常生活に浸透してきていることがうかがえる。

 2017年、大手4社は、アサヒビールが0.4%増、キリンビールが1.9%増、サントリーが1.4%増、サッポロビールが2.1%増を計画している。しかし市場全体では1%程度の減少が予想されており、縮む市場のなかでの競争はさらに激化が予想される。

【グラフを見る】(無料・有料会員向け)



【提示40ブランド】
  • アサヒ スーパードライ
  • アサヒ スーパードライ ドライブラック
  • アサヒ ドライプレミアム
  • アサヒ ザ・ドリーム
  • アサヒ スタイルフリー
  • クリアアサヒ
  • アサヒ オフ
  • アサヒ ドライゼロ
  • キリン 一番搾り
  • キリン 一番搾りプレミアム
  • キリン ラガービール
  • グラン ドキリン
  • キリン 淡麗グリーンラベル
  • キリン 淡麗極上<生>
  • キリン のどごし<生>
  • キリン パーフェクトフリー
  • キリン フリー
  • キリン 濃い味
  • サントリー ザ・プレミアム・モルツ
  • サントリー ザ・モルツ
  • サントリー 金麦
  • サントリー 金麦糖質75%オフ
  • サントリー ジョッキ生
  • サントリー オールフリー
  • サントリー クラフトセレクト
  • サッポロ ヱビスビール
  • サッポロ 生ビール黒ラベル
  • サッポロ ホワイトベルグ
  • サッポロ 極ZERO
  • サッポロ 北海道生搾り
  • サッポロ 麦とホップ
  • サッポロ ドラフトワン
  • SAPPORO+(サッポロプラス)
  • よなよなエール(ヤッホーブルーイング)
  • 水曜日のネコ(ヤッホーブルーイング)
  • 銀河高原ビール(銀河高原ビール)
  • セブンゴールド金のビール(セブン&アイ)
  • ザ・ブリュー(セブン&アイ)
  • 千都の夢(イオン)
  • トップバリュラガービール(イオン)

【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2017年3月10日~14日
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,013サンプル
サンプル構成(%)




新着記事

2024.11.08

消費者調査データ No.416 レトルトカレー(2024年11月版) 首位「咖喱屋カレー」、3ヶ月内購入はダブルスコア

2024.11.07

企業活動分析 楽天グループの23年12月期は27期連続増収も、モバイルへの投資で4期連続の赤字

2024.11.07

24年9月の「新設住宅着工戸数」は5ヶ月連続のマイナス

2024.11.06

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 伸長するパン市場  背景にある簡便化志向や節約志向

2024.11.05

企業活動分析 ファンケルの24年3月期算は国内売上がけん引し、3期ぶりの増収増益へ

2024.11.05

企業活動分析 コーセーの23年12月期は、国内好調も中国事業低迷で増収減益に

2024.11.01

成長市場を探せ コロナ禍の落ち込みから再成長する惣菜食市場(2024年)

2024.10.31

月例消費レポート 2024年10月号 消費は緩やかな改善が続いている-政治が消費回復のリスクに

2024.10.31

消費からみた景気指標 24年8月は6項目が改善

2024.10.30

24年8月の「広告売上高」は、4ヶ月連続のプラス

2024.10.30

24年9月の「ファミリーレストラン売上高」は31ヶ月連続プラス

2024.10.30

24年9月の「ファーストフード売上高」は43ヶ月連続のプラスに

2024.10.29

MNEXT やはり起こった「雪崩」現象―「岩盤保守の正体」

2024.10.29

24年9月の「全国百貨店売上高」は31ヶ月連続のプラス、高額品やインバウンドがけん引

2024.10.28

企業活動分析 富士通の24年3月期は増収減益へ、サービスソリューションへの重点シフト明確化

2024.10.28

企業活動分析 カシオ24年3月期は増収減益、収益基盤強化に向けた事業構造改革に取り組む

2024.10.25

24年9月の「チェーンストア売上高」は既存店で2ヶ月連続のプラスに

週間アクセスランキング

1位 2024.10.29

MNEXT やはり起こった「雪崩」現象―「岩盤保守の正体」

2位 2024.03.13

戦略ケース なぜマクドナルドは値上げしても過去最高売上を更新できたのか

3位 2017.09.19

MNEXT 眼のつけどころ なぜ日本の若者はインスタに走り、世界の若者はタトゥーを入れるのか?

4位 2024.03.08

消費者調査データ カップめん(2024年3月版)独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い

5位 2024.09.24

MNEXT 価値で捉え、群れ集団を狙えー2025年のマーケティング

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area