半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

(2010.07)
消費者調査 No.100 レトルトカレー(2010年版)
生き残るレトルトカレーは??
カロリーオフとおいしいという消費者ニーズに満足するレトルトカレーは?
 詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(ZIP形式・会員サービス)
 1968年2月に、大塚食品が世界初の市販レトルト食品「ボンカレー」を阪神地区で限定発売して以来、今日に至るまで、レトルトカレーは日本人に広く親しまれてきた。近年では、インド風カレーや欧風カレーだけでなく、タイカレーやホワイトカレーなど、カレーの種類も増えている。その一方、30年、40年と売れ続けているレトルトカレーもあるが、ほとんどのレトルトカレーの寿命が短いのも特徴である。
 2009年のレトルトカレーの市場規模は前年より3.8%伸び、766億円を見込んでいる(鍋つゆ・レトルトカレー、内食回帰で市場拡大,2010/02/05, 日経産業新聞より)。
 今回は、市場拡大が続き、寿命が短いとも言われるレトルトカレーについて、当社が任意に選んだ24ブランドの「知っている(認知率)」、「買ったことのある(購入経験率)」、購入者の満足度合を示す「購入経験者の今後の購入意向(再購入意向)」などについてインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。

 今回のランキングでは、「知っている(認知率)」のトップ3は、ハウス食品の「カリー屋カレー」、大塚食品の「ボンカレーゴールド21」、明治製菓の「銀座カリー」の順となった。また、「買ったことのある(購入経験率)」のトップ3は、ハウス食品の「カリー屋カレー」、大塚食品の「ボンカレーゴールド21」、ハウス食品の「カレーマルシェ」の順となった。
 しかし、「購入経験者の今後の購入意向(再購入意向)」は、S&B食品の「100kcal」、中村屋の「インドカリー」、明治製菓の「銀座カリー ライト」となり、認知率及び購入経験率で上位に登場しなかった製品がランクインした。
 このうち、S&B食品の「100kcal」は2009年、明治製菓の「銀座カリー ライト」 は2010年発売の新商品で、8位の「まるごと野菜 なすとトマトのカレー(明治製菓)」、9位の「10種類の野菜と果実のブランチカリー(中村屋)」と、ベスト 10のうち4ブランドが新製品で、入替わりの激しい市場であることを裏付ける結 果となっている。
 近年、カレーでは「ホワイトカレー」「スープカレー」「朝カレー」などさま ざまな流行がみられ、レトルトカレーはそれらのトレンドを取り込む形で商品を 発売してきた。今回、再購入意向のベスト10に、S&B食品の「100kcal」、明治製菓の「銀座カリー ライト」などのカロリーオフを訴求した商品や、「10種類の野菜と果実のブランチカリー(中村屋)」、「まるごと野菜 なすとトマトのカレー(明治製菓)」など野菜を訴求した商品がランクインしたのもその一環といえるだろう。
 群雄割拠のレトルトカレー業界で、これらの商品が定着できるか、あるいはまた新たなトレンドに乗った商品にその地位を譲るのか、今後の動向が注目される。

 本コンテンツのグラフは無料会員サービス、詳細データは有料会員サービスでのご提供となっております。
 以降の閲覧には会員サービスへのご登録が必要です。

会員サービスのご案内についてはこちらをご覧ください。
会員の方は、下記をクリックしてグラフ・詳細データをご利用ください。








【提示24ブランド】
  • カリー屋カレー(ハウス食品)
  • カレーマルシェ(ハウス食品)
  • めざめるカラダ 朝カレー(ハウス食品)
  • マーボーカレー(ハウス食品)
  • 100kcal(S&B食品)
  • いつでもちょこっとカレーな気分(S&B食品)
  • ディナーカレー(S&B食品)
  • LEE(グリコ)
  • カレー職人(グリコ)
  • ちょい食べ カレー(グリコ)
  • 銀座カリー(明治製菓)
  • 銀座カリー ライト(明治製菓)
  • まるごと野菜 なすとトマトのカレー(明治製菓)
  • インドカリー(中村屋)
  • 10種類の野菜と果実のブランチカリー(中村屋)
  • ミニカリー(中村屋)
  • ボンカレーゴールド21(大塚食品)
  • ボンカレーネオ (大塚食品)
  • 北海道 ROYCE' 監修 カレー(日本水産)
  • A-Label(永谷園)
  • セブンプレミアムのレトルトカレー(セブンプレミアム)
  • トップバリュのレトルトカレー(トップバリュ)
  • バリューローソンのレトルトカレー(バリューローソン)
  • 100円ショップのレトルトカレー(ショップ99・ダイソーなど)

【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2010年5月19日~5月21日
調査対象者:当社インターネットモニター 15歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,028サンプル
サンプル構成(%)

新着記事

2024.10.10

24年8月は「完全失業率」は改善、「有効求人倍率」は悪化

2024.10.09

24年8月の「消費支出」は4ヶ月連続のマイナスに

2024.10.09

24年8月の「家計収入」は4ヶ月連続のプラス

2024.10.08

企業活動分析 味の素の24年3月期は販売単価の上昇や為替の影響で過去最高益を更新

2024.10.07

MNEXT 価値の根拠は何か―欲望を充当するもの(要約版)

2024.10.07

企業活動分析 株式会社ニトリHD24年3月期は決算期変更の影響もあり減収減益

2024.10.04

消費者調査データ 紅茶飲料(2024年10月版) 首位「午後の紅茶」、「紅茶花伝」に水をあける

2024.10.03

24年9月の「乗用車販売台数」は2ヶ月ぶりのプラス

2024.10.02

24年8月の「新設住宅着工戸数」は4ヶ月連続のマイナス

2024.10.01

MNEXT 日本人消滅論の錯覚―世相批判の論理(2024年)

2024.09.30

企業活動分析 しまむらの24年2月期は全事業で既存店1店舗当たりの売上高が上昇し増収増益へ

2024.09.30

企業活動分析 ファーストリテイリング23年8月期は売上・営業利益ともに3期連続で過去最高を達成

2024.09.30

消費からみた景気指標 24年7月は7項目が改善

2024.09.30

24年8月の「ファーストフード売上高」は42ヶ月連続のプラスに

2024.09.30

24年8月の「ファミリーレストラン売上高」は30ヶ月連続プラス

2024.09.27

24年8月の「コンビニエンスストア売上高」は9ヶ月連続のプラスに

2024.09.27

24年8月の「全国百貨店売上高」は30ヶ月連続のプラス、高額品やインバウンドがけん引

2024.09.27

24年8月の「チェーンストア売上高」は既存店で再びプラスに

2024.09.26

24年7月の「旅行業者取扱高」は19年比で72%に

2024.09.26

24年7月の「広告売上高」は、3ヶ月連続のプラス

2024.09.25

24年7月の「商業動態統計調査」は4ヶ月連続のプラス

2024.09.24

MNEXT 価値で捉え、群れ集団を狙えー2025年のマーケティング

2024.09.24

24年8月の「景気の先行き判断」は5ヶ月ぶりに50ポイント超え

2024.09.24

24年8月の「景気の現状判断」は6ヶ月連続で50ポイント割れに

2024.09.20

消費者調査データ ミネラルウォーター(2024年9月版) 全項目首位「サントリー 天然水」、リピート意向の高いPB

週間アクセスランキング

1位 2024.10.01

MNEXT 日本人消滅論の錯覚―世相批判の論理(2024年)

2位 2017.09.19

MNEXT 眼のつけどころ なぜ日本の若者はインスタに走り、世界の若者はタトゥーを入れるのか?

3位 2024.03.13

戦略ケース なぜマクドナルドは値上げしても過去最高売上を更新できたのか

4位 2009.05.08

中国市場の現在 世界一は中国一になれるか?-ウォルマートの上海進出

5位 2024.03.08

消費者調査データ カップめん(2024年3月版)独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area