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ネット評判記 No.97 崖っぷちの野田民主党政権。大阪維新の会、大躍進の兆し(2012年3月版)
 弊社では2012年1月末(1/27~31)に実施したWeb調査において、現在の政治に関する意識を聞いた。具体的には、消費税増税の是非など現政権の政策やその支持について。調査時期は、民主党野田佳彦改造内閣(1/13)の発足後、2週間というタイミングである。主な調査結果は以下の通りである。



最後に、「ふだん支持している政党」「次回の衆議院選挙で投票したい政党」についてみてみる。

支持政党:ふだん支持している政党

 トップの大阪維新の会は、橋本徹大阪市長が代表を務める2010年4月に設立された地域政党である。
 国会議員がひとりも在籍していない政党が首位という異例の結果となったことは現在の迷走する政界を象徴している。

 現政権与党である民主党は、前回と同じ形式で調査を実施した2009年5月の24.1%から大幅に低下した。
 2009年に設立された「みんなの党」が(1.7%→6.8%)と上昇していることから、旧来の政党の支持基盤が大きく揺らいでいることがわかる。

 また、もっとも高いのは「ひとつもない」で39.8%と前回よりも2.0ポイント上昇している。「わからない」の12.7%(前回14.4%)を含めると52.5%と過半数を超えている(同53.1%)。

投票予定政党:次回の衆院選で投票したい政党
 トップは支持政党同様、大阪維新の会だが、支持率の数値よりも高くなっていることから、現在追い風が吹いていることがわかる。これは同じく「みんなの党」にも言えることである。
 凋落ぶりが著しいのは民主党で、前回31.4%から7.0%と24.4ポイントも低下している。

 他の旧来政党が微減なのに対し、民主党の低下分と大阪維新の会とみんなの党の上昇分(計21.6ポイント上昇)から、09年時の民主党への期待票が、新党に流れたとみることができる。
 最後に「ひとつもない・わからない」と回答している、いわゆる「浮動票」はちょうど50%で前回よりも3.6ポイント上昇している。

 前回調査の約3カ月後(2009年8月30日)に実施された衆議院議員総選挙において、民主党は絶対安定多数を上回る308議席を獲得して、一躍政権与党の座を奪取した。
 現在の投票予定政党トップの大阪維新の会は当時の民主党の半分にすぎない。しかも大阪維新の会は、どれだけの立候補者を立てられるのか不透明である。
 このまま総選挙が実施されれば、安定多数に達する政党はなく、連立政権という公算が強い。連立のイニシアティブを握るには、5割を占める「浮動票」の取り込みということになる。


【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2012年1月27日~31日
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,038サンプル
サンプル構成(%)




(2012.03)




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