半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

(2015.12)
コーヒーチェーン(2015年12月版)
鉄壁の王者スターバックス。サードウェーブコーヒーはどこまで伸びるか


 2014年の国内一人当たりコーヒー消費量は、全体では前年比3.7%増でしたが、レギュラーコーヒーは13.4%増となり(出所:全日本コーヒー協会)、市場拡大の牽引車となっています。

 今回は、当社が任意に選んだ24のコーヒーチェーンについて、「知っている(認知率)」「自宅や会社・学校の近くにある(近隣立地)」「利用したことがある(利用経験)」「今後(も)利用したい(利用意向)」などの項目についてインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。


 今回の調査でも前回(2013年9月版)と同様、「スターバックスコーヒー」が全ての項目で首位を獲得した。とくに、3ヶ月内利用では、2位の「ドトールコーヒー」に12ポイントの差をつけての独走で、今最も利用されているコーヒーチェーンといえる。2桁の成長を続け、国内の店舗数も1,000店の大台を超えており、その勢いにかげりは見えない。

 「スターバックスコーヒー」を追うのは、全項目で2位を獲得した「ドトールコーヒー」である。こちらも店舗数は1,000店超(1,104店 2015.11末現在)で、ユーザーのロイヤリティの指標である再利用意向では、「スターバックスコーヒー」に0.5ポイントの僅差まで迫り、固定ファンの厚さを印象付けた。

 また、前回調査で高い再利用意向を獲得した「コメダ珈琲店」は、同じくフルサービス型の「星乃珈琲店」などとともに、今回も3位グループにつけており、フルサービス型コーヒーチェーンについても一過性のブームではない、人気の定着がうかがえる。

 また、ベースが少ないため参考値に留まるが、87.5%という極めて高い再利用意向を獲得した「ブルーボトルコーヒー」は、豆の産地を重視し、ハンドドリップで一杯ずつ丁寧に淹れるスタイルを特徴とする、サードウェーブコーヒーの代表で、2015年2月に日本初進出を果たした。同じくサードウェーブコーヒーに属する「ゴリラコーヒー」とともに、まだ認知や利用者は少ないものの、メディアへの露出の多さなどから、ブレイク候補とみられている。

 コーヒーチェーン市場は成長市場ではあるものの、海外サードウェーブコーヒーチェーンの上陸や、低価格で手軽なコンビニのカウンターコーヒー(淹れたてコーヒー)などとの競争にさらされている。迎え撃つ既存チェーンは、農園や収穫エリア、精製方法までトレースできるシングルオリジンのプレミアムコーヒーや、ラテアート、人気フードメニューの提供など、さまざまなサービスを打ち出している。2016年はどんな話題のサービスやメニュー、店舗が生まれるのか。コーヒーチェーン市場から目が離せない。

 本コンテンツのグラフは無料会員サービス、詳細データは有料会員サービスでのご提供となっております。
 以降の閲覧には会員サービスへのご登録が必要です。

会員サービスのご案内についてはこちらをご覧ください。
会員の方は、下記をクリックしてグラフ・詳細データをご利用ください。










【提示24チェーン】
  • ブルーボトルコーヒー
  • ゴリラコーヒー
  • カフェ ネスカフェ
  • ドトールコーヒー
  • スターバックスコーヒー
  • タリーズコーヒー
  • セガフレード・ザネッティ
  • エクセルシオール・カフェ
  • サンマルクカフェ
  • プロント
  • ベックスコーヒーショップ
  • シアトルズベストコーヒー
  • カフェ・ド・クリエ
  • カフェ・ベローチェ
  • カフェミラノ
  • カフェ・コロラド
  • ブレンズコーヒー
  • コナズコーヒー
  • 珈琲館
  • UCC 上島珈琲店
  • 喫茶室ルノアール
  • コメダ珈琲店
  • ミヤマ珈琲
  • 星乃珈琲店

【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:調査期間:2015年11月20日~25日
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,037サンプル
サンプル構成(%)




新着記事

2025.07.11

消費者調査データ 熱中症対策飲料・スポーツドリンク(2025年7月版) 首位は「アクエリアス」、ぴたりと追走する「ポカリスエット」

2025.07.10

25年5月の「家計収入」、「可処分所得」はともにプラスに

2025.07.09

トランプ関税25%は十分乗り切れるが、とばっちりの農業には手厚い支援を

2025.07.09

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 3人に1人がプレミアム歯磨き粉を選ぶ時代 美容・健康・機能重視の志向が市場を変える

2025.07.08

25年5月は「有効求人倍率」は悪化、「完全失業率」は横ばいに

2025.07.07

企業活動分析 カゴメ株式会社 24年12月期は価格改定と需要喚起奏功で利益過去最高更新

2025.07.04

消費からみた景気指標 25年4月は8項目が改善

2025.07.03

月例消費レポート 2025年6月号 消費は回復の動きを持続-選挙後も残る政治リスクに消費は振り回され続けるおそれも

2025.07.02

米価格の歪さ、都議選自民大敗北させた第2世論、そして、世界を不確実性に引き込むトリックスター大統領の性格

2025.07.02

25年6月の「乗用車販売台数」は6ヶ月連続のプラス

2025.07.01

25年5月の「新設住宅着工戸数」は2ヶ月連続のマイナスに

2025.06.30

企業活動分析 BYDの24年12月期は大幅増収増益で過去最高、テスラを上回る

週間アクセスランキング

1位 2025.07.02

米価格の歪さ、都議選自民大敗北させた第2世論、そして、世界を不確実性に引き込むトリックスター大統領の性格

2位 2024.11.06

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 伸長するパン市場  背景にある簡便化志向や節約志向

3位 2024.10.24

MNEXT 日本を揺るがす「雪崩現象」―「岩盤保守」の正体

4位 2017.09.19

MNEXT 眼のつけどころ なぜ日本の若者はインスタに走り、世界の若者はタトゥーを入れるのか?

5位 2024.05.10

消費者調査データ エナジードリンク(2024年5月版)首位は「モンエナ」、2位争いは三つ巴、再購入意向上位にPBがランクイン

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area