半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

(2007.8)
低アルコール飲料(2007年夏版)
新製品は軒並み苦戦。市場は「キリンチューハイ 氷結」の独壇場へ
 詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(LZH形式・有料会員サービス)
 少子高齢化や20~30代の若年層のビール離れなどにより、ビール類(ビール・発泡酒・第3のビール)の市場が低迷している。その一方、ライトなテイストで飲みやすい、アルコール度数が低いチューハイやカクテル、サワーなどの低アルコール飲料は、味のバリエーションの豊富さなど若い女性を中心に人気を集めています。
 ビール類を除く、チューハイ・サワー・カクテルといった低アルコール飲料について当社のインターネットモニターに行った調査結果をランキング形式でお届けします。

 まず、すべてのランキングで1位となったのは、「キリンチューハイ 氷結」である。2001年7月に発売された「キリンチューハイ・氷結果汁」(当時)は、翌02年にはチューハイのトップブランドに成長。05年には4割近いシェアを獲得し、現在も維持している。「知っている」(認知率)は、2位以下を20ポイント以上引き離しており、「自宅で飲んだことがある」(飲用経験)では、2倍弱の大差になる。また7月からは歌手の倖田来未を起用したCMを放映し、店頭でのプロモーションと連動させることで、ブランドの鮮度を保っている。「今後(も)飲みたい」でも2位に以下に2倍以上の差をつけており、その浸透度は、「アサヒスーパードライ」「キリンラガー」といったビール類のトップブランドと遜色なく、当面はトップの座は揺るぎそうもない。
 07年夏シーズンの新商品で注目されるのが、サントリー「アワーズ」である。その名の通り「AWA(泡)」を訴求した同商品は、女優の加藤あいを起用した広告を大量投下していることもあり、「三ヶ月以内に広告でみた」では、氷結に次ぐ2位となっている。サントリーは、「-196℃」「カロリ。」の既存ブランドとともに独走する氷結を包囲したいところだが、認知や飲用経験がまだまだ低い。さらに今後の意向をみる限りでも、その育成にはかなりの時間を要すると思われる。
 ビール各社は、ビール類やチューハイの市場が頭打ちになるなか、味の組み合わせが幾通りもあるカクテルで、アルコール離れが進む若い世代の需要を掘り起こす動きを見せている。キリンは、8月29日に「スパークル」でカクテル飲料に本格参入する。カクテルで迎え撃つのはアサヒで、看板の「カクテルパートナー」はカクテル飲料市場の5割超のシェアを占める。ここでもキリンとアサヒの2強が凌ぎを削る構図である。

 本コンテンツのグラフは無料会員サービス、詳細データは有料会員サービスでのご提供となっております。
 以降の閲覧には会員サービスへのご登録が必要です。

会員サービスのご案内についてはこちらをご覧ください。
会員の方は、下記をクリックしてグラフ・詳細データをご利用ください。






【提示24ブランド】
  • キリンチューハイ 氷結(キリンビール)
  • チューハイ 旬果搾り(アサヒビール)
  • チューハイ ハイリキ(アサヒビール)
  • アサヒ 五年熟成した梅酒(アサヒビール)
  • AQUASPARK(アサヒビール)
  • すっぱチューハイ(アサヒビール)
  • アワーズ(サントリー)
  • -196℃(サントリー)
  • サントリーチューハイ カロリ。(サントリー)
  • サントリー沖縄チューハイ(サントリー)
  • 北海道夕張メロンホワイトサワー(サントリー)
  • スーパーチューハイ(サントリー)
  • サントリーチューハイ烏龍茶割り(サントリー)
  • サントリーチューハイドライ(サントリー)
  • 銀座カクテル(サントリー)
  • カクテル・カロリ。(サントリー)
  • とっておき果実のお酒(サントリー)
  • タカラCANチューハイ(宝酒造)
  • タカラCANチューハイ直絞り(宝酒造)
  • TAKARA焼酎ハイボール(宝酒造)
  • TAKARAおいしいチューハイ(宝酒造)
  • TAKARAビューティースパークリング(宝酒造)
  • アサヒ・カクテルパートナー(アサヒビール)
  • トマーテ(アサヒビール)

サンプル構成(%)
【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2007年8月1日~3日
調査対象者:当社インターネットモニター 20~49歳
        全国 男女個人
有効回収サンプル数:635サンプル


新着記事

2023.12.01

MNEXT 大転換期の価値マーケティング(2023年)

2023.12.01

消費者調査データ No.397 シャンプー(2023年12月版) 「パンテーン」と「ラックス」、僅差の競り合い

2023.11.30

月例消費レポート 2023年11月号 消費は足踏み状態が長引きつつある-年末・年始の活況を契機としたマインド改善が消費復調への足がかりに

2023.11.30

23年10月の「ファーストフード売上高」は32ヶ月連続のプラスに

2023.11.30

23年10月の「ファミリーレストラン売上高」は20ヶ月連続プラス

2023.11.29

企業活動分析 日産自動車株式会社 23年3月期決算は円安追い風で増収増益に

2023.11.28

消費からみた景気指標 23年9月は9項目がプラスに

2023.11.27

23年10月の「全国百貨店売上高」は20ヶ月連続のプラス、インバウンドや高額商品好調

2023.11.27

23年10月の「チェーンストア売上高」は既存店で8ヶ月連続のプラス、食料品が好調

2023.11.27

23年10月の「コンビニエンスストア売上高」は20ヶ月連続のプラス、好天や行楽需要で食品好調

週間アクセスランキング

1位 2023.11.15

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 食卓に浸透する市販の惣菜 4割弱が週1回以上惣菜を購入

2位 2022.03.11

女性が生み出す6.9兆円の市場―アフタヌーンティーは都心高級ホテルを救えるのか 第1回

3位 2008.07.24

戦略ケース カルフールは何故失敗したのか?

4位 2016.03.16

【マーケティングFAQ】どうすればブランド力を強化できるか

5位 2019.09.10

戦略ケース プラットフォームビジネスで急拡大するウーバーイーツ

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area