半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

(2017.09)
消費者調査 No.255
ミネラルウォーター(2017年9月版)
サントリー天然水、い・ろ・は・すの2強を追うのは?


本コンテンツのグラフ、詳細データは有料会員サービスでのご提供となっております。
ご利用には有料で会員登録が必要です。
ご登録済みの方は、こちらから全文をご利用ください。
会員のご登録はこちらをご覧ください。

 2016年のミネラルウォーターのひとりあたりの消費量は27.8リットルで、4年連続で増加、10年間で約1.4倍となっています(日本ミネラルウォーター協会)。

 今回は、当社が任意に選んだミネラルウォーター33ブランドについて、「知っている(認知率)」、「飲んだことがある(経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事を見たことがある(広告接触)」「店頭などで見たことがある(店頭接触)」、3ヶ月以内に買って飲んだ(3ヶ月内購入)」、さらに「今後(も)飲みたいと思う(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。

 今回の調査では、前回(2016年1月版)と同様に、「サントリー天然水(サントリー)」「い・ろ・は・す(日本コカ・コーラ)」が激しい首位争いを繰り広げた。ただし、前回は7項目中4項目で「い・ろ・は・す」が首位だったのに対し、今回は7項目中5項目で「サントリー天然水」が首位である。前回、今回ともに首位と2位の差はわずかで、逆に2位と3位の差は、3ヶ月内購入や今後の意向などで大きい。市場はこの2ブランドを中心に動いているといえる。

 次に、話題の新製品の動きをみてみよう。まずは4月発売の"透明なレモンティー"「サントリー天然水 プレミアムモーニングティー レモン(サントリー)」だが、7項目すべてで20位内にランクイン。認知や購入経験ではそれぞれ18位、15位にとどまっているが、3ヶ月内購入では6位、ユーザーのロイヤリティの指標である再購入意向では5位と、好調な滑り出しといえる。4月に全面リニューアルを行った「アサヒ おいしい水プラス 『カルピス』の乳酸菌(アサヒ飲料)」も再購入意向で3位と好調で、8月には追加のラインナップとして「アサヒ おいしい水プラス 『カルピス』の乳酸菌スパークリング」も発売された。一方、5月発売の「キリン 晴れと水(キリン)」は、広告接触と店頭接触でのみ、20位内にランクインという結果だった。

 ここ数年のミネラルウォーター市場の拡大は、フレーバーウォーターやスパークリングウォーターがけん引している。今年の新商品をみても、「サントリー天然水 プレミアムモーニングティー レモン」「アサヒ おいしい水プラス 『カルピス』の乳酸菌」はフレーバーウォーター、「アサヒ おいしい水プラス 『カルピス』の乳酸菌スパークリング」は、フレーバースパークリングウォーターである。健康志向を追い風に、フレーバーウォーターやスパークリングウォーターの人気は続くとみられており、強い上位ブランドのある市場で定番として生き残れるかが注目される。

【グラフを見る】(有料会員向け)








【提示33ブランド】
  • サントリー天然水(サントリー)
  • サントリー天然水スパークリング(サントリー)
  • PREMIUM MORNING TEA レモン(サントリー
  • アサヒ おいしい水(アサヒ飲料)
  • アサヒ おいしい水プラス 「カルピス」の乳酸菌(アサヒ飲料)
  • ボルヴィック(キリン)
  • キリン アルカリイオンの水(キリン)
  • キリン 晴れと水(キリン)
  • キリンのやわらか天然水(キリン)
  • 富士山麓のおいしい天然水(ポッカサッポロ)
  • グリーンシャワー(ポッカサッポロ)
  • 森の水だより(日本コカ・コーラ)
  • い・ろ・は・す(日本コカ・コーラ)
  • MIU(ダイソー)
  • フロムアクア(JR東日本)
  • 磨かれて、澄みきった日本の水(伊藤園)
  • 水素水(伊藤園)
  • 天然アルカリ温泉水財宝(財宝)
  • 日田天領水
  • ゲロルシュタイナー
  • ヴィッテル
  • エビアン
  • コントレックス
  • ペリエ
  • クリスタルガイザー
  • サンペレグリノ
  • ボルセック
  • フィジーウォーター
  • セブンプレミアム天然水(セブン&アイ)
  • ファミマの天然水(ファミリーマート)
  • ナチュラルウォーター(ローソン)
  • トップバリュベビーナチュラルミネラルウォーター(イオン)
  • みなさまのお墨付き 富士山系の天然水(西友)

【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2017年7月14日~19日
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,018サンプル
サンプル構成(%)




お知らせ

2024.03.25

当社合田執筆の「猛スピードのクルマはいらない」 これからの高齢化社会に必要な“まちづくり”とは何か? そのヒントは欧米になかった!」がメルクマールに掲載されました。

2024.04.22

JMR生活総合研究所 ゴールデンウイーク期間中の営業のお知らせ

新着記事

2024.04.26

消費からみた景気指標 24年2月は10項目がプラスに

2024.04.26

24年3月の「全国百貨店売上高」は25ヶ月連続のプラス、インバウンドや物産展が好調

2024.04.26

24年3月の「ファーストフード売上高」は37ヶ月連続のプラスに

2024.04.26

24年3月の「ファミリーレストラン売上高」は25ヶ月連続プラス

2024.04.25

月例消費レポート 2024年4月号 消費は足許で持ち直しの動きが見られる-「いつも通り」の消費の風景が戻ってくるようになれば消費回復の見通しもより確かなものに

2024.04.24

24年3月の「チェーンストア売上高」は既存店で13ヶ月連続のプラス、食料品がけん引

2024.04.24

24年3月の「コンビニエンスストア売上高」は4ヶ月連続のプラスに

2024.04.23

24年2月の「旅行業者取扱高」は19年比で78%に

2024.04.23

24年2月の「広告売上高」は、3ヶ月連続のマイナス

週間アクセスランキング

1位 2024.04.12

成長市場を探せ ビスケット市場、4年連続プラスで初の4,000億超えに(2024年)

2位 2024.03.13

戦略ケース なぜマクドナルドは値上げしても過去最高売上を更新できたのか

3位 2022.05.10

消費者調査データ エナジードリンク(2022年5月版) 「レッドブル」「モンスター」認知率拡大、上位の牙城揺るがず

4位 2019.09.10

戦略ケース プラットフォームビジネスで急拡大するウーバーイーツ

5位 2021.05.25

MNEXT 眼のつけどころ プロ・マーケティングの組み立て方 都心高級ホテル競争 「アマン」VS.「リッツ」(1)

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area