乾燥スープの市場規模は、多少の波はみられるものの増加傾向にあり、昨年は過去最高を記録しました(総務省統計局家計調査年報 乾燥スープ支出額)。
今回は、当社が任意に選んだカップ入り乾燥スープのブランド31点について、「知っている(認知率)」、「買って食べたことがある(購入経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事(を見たことがある)」「店頭(で見たことがある)」での接触状況(3ヶ月内広告接触、3ヶ月内店頭接触)、「3ヶ月以内に買って食べた」(3ヶ月以内購入)、さらに「今後(も)食べたいと思う」(今後購入意向)と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目についてインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。
今回のランキングでは、認知が首位のブランドでも46.8%、同じく首位で購入経験が22.7%、3ヶ月内購入が8.3%と、ユーザー層はあまり大きくない。ブランド間の差も小さく、限られた市場にブランドが競り合っている状況だ。その中で、頭ひとつ抜けているのが、10年連続で売上No.1に君臨するエースコックの「スープはるさめ」で、7項目中6項目で首位を獲得した。
「スープはるさめ」に続くのは、「じっくりコトコトこんがりパン(ポッカサッポロ)」で、7項目中6項目で2位、3ヶ月以内購入では首位に1.4ポイント差まで迫った。3位以下は項目ごとにブランドが入れ替わるが、「クノールスープDELI(クノール)」「ワンタン(東洋水産)」などが上位入りを果たしている。
これらの商品は、いずれもスープに、はるさめ、フランスパン、パスタ、ワンタンなどの食べ応えのある具材が入っていることを訴求しており、上位は「食べるスープ」が占めているといえる。
カップスープの具材は、加工技術の進歩とともに多彩となり、また、スープの種類も、最近注目されているグラノーラなどの食トレンドや世界各国の伝統料理などを取り入れながら多様化している。冬場の需要最盛期を控えて各社は新製品を投入しており、あらたなトレンドやヒット商品が生まれるかが注目される。
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【提示31ブランド】
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- 【調査設計】
- 調査手法:インターネットリサーチ
- 調査期間:調査期間:2015年10月9日~13日
- 調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
- 有効回収サンプル数:1,011サンプル
サンプル構成(%)
- 調査期間:調査期間:2015年10月9日~13日