半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

(2013.04)
消費者調査 No.169 パックご飯(2013年4月版)
「2分でごはん」の市場拡大の牽引車は?
 詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(ZIP形式・会員サービス)
 パックご飯は、手軽さや食味の良さなどから、単身者や高齢者世帯などを中心に堅調に市場を拡大してきましたが、東日本大震災後に非常食としての評価などから、2011年は2桁の、2012年も4%の成長を記録しました。
 今回は、当社が任意に選んだ包装米飯21ブランドについて、「知っている(認知率)」「広告をみたことがある(広告接触)」「店頭でみたことがある(店頭接触)」「買ったことがある(購入経験率)」などの項目についてインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。

 今回のランキングでは、無菌包装米飯の最大手である「サトウのご飯(サトウ食品)」がすべての項目で首位を獲得した。
 「サトウのご飯」は認知、店頭接触、購入経験、3ヶ月内購入、今後の購入意向などで、2位以下を大きく引き離し、圧倒的な強さをみせつけた。
 2位以下で注目すべきは「タニタ食堂の金芽米ごはん(東洋ライス)」と、生協、セブン&アイグループ、イオンなどのPBである。「タニタ食堂の金芽米ごはん」は、「サトウのご飯」シリーズの同程度の容量のものより10%程度高価格の設定だが、『おいしくて低カロリー』を訴求しており、広告接触、今後の購入意向で2位、購入者の満足度を示す指標である購入者ベースの今後の購入(再購入)意向では、ベースが少なく参考値ながら「サトウのご飯」と同程度の高い水準となった。
 一方のPBは、「サトウのご飯」シリーズの同程度の容量のものより20~40%程度割安な価格設定がなされており、「セブンプレミアム パックごはん(セブン&アイグループ)」「トップバリュ パックごはん(イオングループ)」は店頭接触、3ヶ月内購入でそれぞれ2位と3位、再購入以降では「生協 パックごはん(生協)」についで3位と4位である。

 パックご飯の市場は、1988年、それまでのレトルト方式よりも食味の良い無菌包装の「サトウのご飯」発売を契機に大きく拡大、単身者や高齢世帯の増加とともに伸長してきた。しかし、2011年の非常食特需までの数年間、市場の成長は緩やかだった。そのような状況下に登場した、付加価値を掲げた「タニタ食堂の金芽米ごはん」や、コストパフォーマンスに優れたPBのパックご飯がどこまで市場を拡大させることができるかが注目される。

 本コンテンツのグラフは無料会員サービス、詳細データは有料会員サービスでのご提供となっております。
 以降の閲覧には会員サービスへのご登録が必要です。

会員サービスのご案内についてはこちらをご覧ください。
会員の方は、下記をクリックしてグラフ・詳細データをご利用ください。








【提示21ブランド】
  • サトウのご飯(サトウ食品)
  • つややかなごはん(エスビー食品)
  • マルちゃん あったかごはん(東洋水産)
  • たきたてごはん(テーブルマーク)
  • パパッとライス(はごろもフーズ)
  • タニタ食堂の金芽米ごはん(トーヨーライス)
  • 金芽米ごはん(トーヨーライス)
  • ファンケル発芽米ごはん(ファンケル)
  • DHC ふっくら健康ごはん(DHC)
  • 日本のごはん(越後製菓)
  • ふんわりごはん(ウーケ)
  • 各地農協(JA)のごはん*1
  • 各地の生産者協会のパックごはん*2
  • セブンプレミアム パックごはん(セブン&アイグループ)
  • トップバリュ パックごはん(イオングループ)
  • ローソンセレクトなど ローソンのパックごはん(ローソン)
  • 西友 パックごはん(西友)
  • Vマーク パックごはん(東急ストア、京王ストアなど)
  • 情熱価格 アツアツごはん(ドン・キホーテ)
  • 生協 パックごはん(生協)
  • レンジ用 発芽玄米ごはん(良品計画)*3
*1 全農ふっくらごはんなどの各地農協(JA)のごはん
*2 ご当地米など各地の生産者協会のパックごはん
*3 無印良品 レンジ用 発芽玄米ごはん(良品計画)

【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:調査期間:2013年1月30日~2月1日
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:999サンプル
サンプル構成(%)




お知らせ

2024.03.25

当社合田執筆の「猛スピードのクルマはいらない」 これからの高齢化社会に必要な“まちづくり”とは何か? そのヒントは欧米になかった!」がメルクマールに掲載されました。

新着記事

2024.07.26

消費者調査データ 炭酸飲料(2024年7月版)  首位「コカ・コーラ」、迫る「三ツ矢サイダー」、高い再購入意向の無糖炭酸水

2024.07.25

24年5月の「広告売上高」は、6ヶ月ぶりのプラス

2024.07.24

24年5月の「旅行業者取扱高」は19年比で72%に

2024.07.23

24年5月の「商業動態統計調査」は2ヶ月連続のプラス

2024.07.22

企業活動分析 キユーピー株式会社 23年11月期は海外など好調で増収も原材料高騰で2桁減益に

2024.07.22

企業活動分析 カゴメ株式会社 23年12月期は引き続き海外事業がけん引し増収増益に

2024.07.19

企業活動分析 ライオン株式会社(2023年12月期) 増収も土地譲渡益の反動等で減益に

2024.07.19

企業活動分析 ユニリーバ(Unilever)(2023年12月期) 減収減益、事業部門の業績格差受け、新成長戦略を修正へ

2024.07.19

24年6月の「景気の先行き判断」は3ヶ月連続で50ポイント割れに

2024.07.18

24年6月の「景気の現状判断」は4ヶ月連続で50ポイント割れに

2024.07.17

MNEXT 円安は歓迎すべきかー過熱する円安論争

2024.07.16

企業活動分析 山崎製パン株式会社 23年12月期は大幅な増収増益で過去最高益に

2024.07.12

消費者調査データ スポーツドリンク・熱中症対策飲料(2024年7月版) 首位「ポカリスエット」、追い上げる「アクエリアス」

2024.07.11

24年5月の「消費支出」はふたたびマイナスに

2024.07.10

24年5月の「家計収入」は20ヶ月ぶりのプラス

2024.07.09

24年4月の「現金給与総額」は28ヶ月連続プラス、「所定外労働時間」はマイナス続く

2024.07.08

企業活動分析 大塚HD 23年12月期は売上は過去最高を記録、医療事業の減損損失で減益に

2024.07.08

企業活動分析 小林製薬の23年12月期は、R&Dや宣伝広告への積極投資を行い増収減益に

2024.07.05

成長市場を探せ 初の6,000億円超え、猛暑に伸びるアイスクリーム(2024年)

週間アクセスランキング

1位 2017.09.19

MNEXT 眼のつけどころ なぜ日本の若者はインスタに走り、世界の若者はタトゥーを入れるのか?

2位 2024.07.03

MNEXT コロナ禍の前中後の内食もどりはあったのか? -食欲望の現在-

3位 2024.03.13

戦略ケース なぜマクドナルドは値上げしても過去最高売上を更新できたのか

4位 2019.09.10

戦略ケース プラットフォームビジネスで急拡大するウーバーイーツ

5位 2024.03.08

消費者調査データ カップめん(2024年3月版)独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area