半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

(2016.06)
消費者調査 No.227
コーヒー飲料(2016年6月版)
2強は、BOSS、ジョージア。満足度の高いチルドコーヒー


コーヒー飲料の最新ランキング(2017年10月版)はこちら

 コーヒー飲料は、清涼飲料全体の約4分の1を占める大きな市場です。そのなかでも缶コーヒーの市場は約7,000億円の規模を誇りますが、近年はコンビニコーヒーなどとの厳しい競争にさらされ、伸び悩んでいます。

 今回は、当社が任意に選んだコーヒー飲料27ブランドについて、「知っている(認知率)」、「買って飲んだことがある(購入経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事(を見たことがある)」「店頭など(で見たことがある)」での接触状況(3ヶ月内店頭接触)、「3ヶ月以内に買って飲んだ」(3ヶ月以内購入)、さらに「今後(も)買いたいと思う」(今後購入意向)と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。

 今回のランキングでも前回(2015年4月版)と同様、7項目中、再購入意向を除く6項目でサントリーの「BOSS」が首位を獲得、特に、現在のユーザーボリュームの指標である3ヶ月内購入では、2位以下に6.4ポイントの差をつけている。

 「BOSS」に続くのは日本コカ・コーラの「ジョージア」で、こちらも、再購入意向を除く6項目で2位を獲得した。3位以下には、「ワンダ(アサヒ飲料)」「キリン ファイア(キリン)」などの大手飲料メーカーの缶コーヒーや、森永製菓の「マウントレーニア」など乳業メーカーのチルドカップコーヒーがランクインしている。

 また、ユーザーのロイヤリティの指標である再購入意向をみると、首位は、セブン&アイの「セブンプレミアムカフェラテ」、2位が「スターバックス ディスカバリーズ(スターバックス」、3位以下は「ウチカフェマイカップドリンク(ローソン)」「ファミリーマートコレクションのコーヒー(ファミリーマート」「マウントレーニア」と続くが、ここまで全てチルドカップのコーヒーである。6位にようやく缶コーヒーの「BOSS」が登場し、チルドカップにはそれぞれ根強いファンがついていることをうかがわせる。

 コーヒー市場では、サードウェーブコーヒー(ブルーボトルコーヒーなどに代表される、煎りたての豆を来店客の目の前でドリップして淹れるコーヒー店)のブームが続いており、プレミアム化が進んでいる。このような流れを背景に、コーヒー飲料でも、BOSSは、「ボス史上最高峰のコク」をうたった「プレミアムボス」を、ジョージアも、通常の1.3倍のコーヒー豆を使用した「ジョージア ザ・プレミアム」に続き、水出しコーヒーの「ジョージア コールドブリュー」を発売するなど、プレミアム化が目立つ。「手軽さ」を大きな特長としてきたコーヒー飲料だが、急伸するコンビニコーヒーなどとの競争下で生き残りのための方向性の模索が続いている。

 本コンテンツのグラフは無料会員サービス、詳細データは有料会員サービスでのご提供となっております。
 以降の閲覧には会員サービスへのご登録が必要です。

会員サービスのご案内についてはこちらをご覧ください。
会員の方は、下記をクリックしてグラフ・詳細データをご利用ください。





【提示30ブランド】
  • BOSS(ボス)(サントリー)
  • スターバックスの缶コーヒー(サントリー)
  • ジョージア(日本コカ・コーラ)
  • キリンファイア(キリンビバレッジ)
  • タリーズコーヒー(伊藤園)
  • Wcoffee(伊藤園)
  • ワンダ(アサヒ飲料)
  • ポッカコーヒー(ポッカサッポロ)
  • アロマックス(ポッカサッポロ)
  • UCCミルクコーヒー(UCC上島珈琲)
  • UCC THE COFFEE(UCC上島珈琲)
  • UCC BLACK無糖(UCC上島珈琲)
  • ダイドーブレンドコーヒー(ダイドー)
  • 珈琲たいむ(ヤクルト本社)
  • セブンプレミアムボスワールド(セブン&アイ)
  • トップバリュの缶コーヒー(イオン)
  • みなさまのお墨付き缶コーヒー(西友)
  • ヘルシアコーヒー(花王)
  • ボスグリーン(サントリー)
  • マキシムトリプレッソ(AGF)
  • スターバックスディスカバリーズ(スターバックス)
  • マウントレーニア(森永乳業)
  • 贅沢倶楽部珈琲ミルク(森永乳業)
  • ドトールチルドカップ(メイトー)
  • セブンプレミアムカフェラテ(セブン&アイ)
  • ウチカフェマイカップドリンク(ローソン)
  • ファミリーマートコレクションのコーヒー

【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:調査期間:2016年5月19日~23日
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,024サンプル
サンプル構成(%)




お知らせ

2024.03.25

当社合田執筆の「猛スピードのクルマはいらない」 これからの高齢化社会に必要な“まちづくり”とは何か? そのヒントは欧米になかった!」がメルクマールに掲載されました。

新着記事

2024.05.16

24年2月の「現金給与総額」は26ヶ月連続プラス、「所定外労働時間」はマイナス続く

2024.05.16

24年3月は「完全失業率」は横ばい、「有効求人倍率」は改善

2024.05.15

MNEXT 日本の資本主義はどこへ向かうのか―四つの道

2024.05.14

24年3月の「新設住宅着工戸数」は10ヶ月連続マイナスに

2024.05.08

企業活動分析 マルハニチロの23年3月期は、売上高初の1兆円超えで増収増益に

2024.05.13

企業活動分析 伊藤ハム米久HDの23年3月期は価格改定で増収もコスト増響き減益に

2024.05.13

企業活動分析 プリマハムの23年3月期はコスト上昇と価格転嫁の遅れで減収減益に

2024.05.10

消費者調査データ エナジードリンク(2024年5月版)首位は「モンエナ」、2位争いは三つ巴、再購入意向上位にPBがランクイン

週間アクセスランキング

1位 2024.01.18

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター おにぎりブーム到来! おにぎりが選ばれる理由とは(2024年1月)

2位 2024.03.13

戦略ケース なぜマクドナルドは値上げしても過去最高売上を更新できたのか

3位 2017.09.19

MNEXT 眼のつけどころ なぜ日本の若者はインスタに走り、世界の若者はタトゥーを入れるのか?

4位 2024.05.08

企業活動分析 ニッスイの23年3月期は売上高過去最高も原材料高や円安で減益に

5位 2009.06.26

【マーケティングFAQ】「需要の価格弾力性」とは

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area