II.現代の戦略とマーケティング
2.マーケティングの切り口
生活の楽しさ大発見時代の市場多面化戦略
代表 松田久一
本稿は、去る2011年2月17日に行われたJMR特別セミナー「“あきらめない”マーケティング―成熟市場での需要開発―」における、弊社代表松田の講演録を要約したものです。
構成 (章タイトルをクリックすると詳細が表示されます)
第1回 なぜ消費が低迷しているのか―消費の転換期
なぜ消費が低迷しているのか―消費の転換期
蓄積される購買力
第2回 将来不安よりも生活の楽しさの再発見へ
将来不安よりも生活の楽しさの再発見へ
自己実現」から「自由享楽」へ―変わる時流
日本の七つの世代
バブル後世代の消費の四つの特徴
新しい世代の「ニューノーマル」
第3回 新しい消費スタイルを市場多面化で攻める
新しい消費スタイルを市場多面化で攻める
条件づけプロモーションで攻める
他者説得のコミュニケーションで攻める
ブランドづくりで攻める
商品サービスの役割の再定義で攻める
4層の統合マーケティング推進
プラットフォーム発想とは
補完財のフリーミアム化
スマートフォン市場の多面化競争
現場のマーケティング革新から顧客の見える企業革新へ
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3.新しい消費スタイルを市場多面化で攻める
次に、ではどのように嫌消費世代の「ニューノーマル」に対応していけばよいかを考えていきます。
戦後には、復興期があり、成長期、高度成長期があり、成熟期があって、恐らく2010年は衰退期に入るでしょう。ヤナセの西山俊太郎社長は、「自動車産業はすでに衰退期にある」と規定しておられます。これはひとつの見識で立派だと思いますが、私は今の状況を「脱成熟期」と言う方がいいと思っています。
この脱成熟期にモノを売るには、戦略を根本的に変えていくことが必要だと思うわけですが、そのきっかけになるのは、市場における世代構成の変化です。言い換えれば、世代が変わる節目に「戦略の窓」が変わり、シェアの構造が激変するということです。
脱成熟期を勝ち抜くには、まず、ちょうど今がシェア逆転を起こせる時期なのだ、戦略の窓が開くときだ、という認識が必要です。
また、モノを売るためには人間を徹底的に多面的にとらえていく必要があります。例えば「衝動買い」に注目することはひとつの例です。実は消費者の90%以上が衝動買いを経験しており、人間は合理的に考えてモノを買うのではない、違う側面も持っているということが明らかです。このように、様々な側面からお客様をとらえていくということが必要で、単にスマート消費が進んでいっているからスマートに対応すればいいというわけではないのです。
[2011.03 営業力開発]
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