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2007年上半期、印象に残ったもの
-番外編 「年金問題」「藤原紀香の結婚」「千の風になって」「ビリーズブートキャンプ」

 2007年も折り返し点を過ぎました。ここ2年の上期ランキングでは、ドイツワールドカップ、トリノ冬季オリンピック(ともに06年)、愛知万博(05年)といった国や世界規模のビッグイベントがインパクトを残し、それに関連するものが各ランキングの上位にあげられてきました。
 そんなこの半年(1-6月)で人々にインパクトを残したものを「トピックス」「有名人」「歌」「商品」について、インターネットモニターを対象に実施したインターネット調査における自由記述の回答を集計し、ランキング形式でお届けします。

印象に残ったトピックス

 2007年上期の印象に残ったイベントや事件の特徴として、過去数年のランキングと比較すると突出したトピックスがないことがあげられる。
 その中で上位にあげられているのが、国内政治関連の話題である。トップの年金問題は7月29日の参議院選挙の最大の争点とされているが、不祥事続きの社会保険庁の改革など、その問題の本質は根深い。依然として事実関係の解明や今後の対応策も不透明であるため、与野党いずれが勝利しても、今後も国民からの厳しい目でチェックされることが確実視される。
 この年金問題とともに与党自民党と安倍晋三内閣を揺るがしているのが、6位の閣僚の不祥事であり、その最たるものが、2位の松岡利勝前農林水産大臣の自殺である。一向に改善されない「政治とカネ」の問題の典型とも言えるこの一件は、事務所費問題、光熱水費問題、献金問題等数々の疑惑が浮上した挙げ句、初の現役閣僚の自殺という衝撃的な結末にて不透明な幕引きかとみられていた。しかし松岡氏の後任である赤城徳彦農水相もまた多額の事務所費問題が明るみに出るなど、相次ぐ不祥事により安倍政権の支持率は下降の一途を辿り、「参院選大敗→早期退陣」濃厚とも言われている。

印象に残った有名人

 こちらも突出した人物が出なかったが、前述のトピックスに関連した人物が上位を占める中、トップはトピックスで結婚が3位にあげられた藤原紀香で、その相手である陣内智則も8位にランクインした。
 2位には話題の商品でトップとなったビリーズブートキャンプのビリー・ブランクスで、調査直前の6月に来日して、多くの媒体に取りあげられたことが追い風になっている。3位には、松岡前農水省(人物ランキング8位)の自殺の前日、5月27日に死去したZARD(ザード)のボーカル・坂井泉水があげられた。
 また5位、6位にはワイドショーを中心にお茶の間を湧かせ続けているゴルフ・石川遼選手(ハニカミ王子)と野球・斎藤佑樹選手(ハンカチ王子)の「W王子」がランクインした。その行き過ぎた一部ファンの振る舞いや報道姿勢に対する問題がありつつも、実力と人気を兼ね備えた10代が暗い話題が多い中で、明るくさわやかな部分を一手に引き受けている感がある。

印象に残った歌

 トップの「千の風になって」は昨年末の「NHK紅白歌合戦」がきっかけとなり、07年上半期のロングセラーとなった。売上枚数は100万枚(ミリオン)には僅かに届かないが、オリコン上半期トップである。
 2位の「負けないで」はトピックス(4位)と人物(3位)で上位にあげられたように、ZARDのボーカル坂井泉水さんの衝撃的な死がその背景にあり、彼女の最大のヒット曲(1993年1月発売)としてクローズアップされた。
 3~5位は、いずれもヒットメーカーによる民放ドラマのタイアップ曲が占めた。3位の「蕾」は、フジテレビ系ドラマ『東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~』の主題歌、4位の「Flavor Of Life」は、TBS系列ドラマ『花より男子2(リターンズ)』の挿入歌、5位の「明日晴れるかな」はフジテレビ系ドラマ『プロポーズ大作戦』の主題歌として使われた。
 また、6位「永遠とともに」、8位の「右から来たものを左へ受け流すの歌」は陣内智則・藤原紀香の結婚披露宴を通じて認知度が高まった。
 また、4位「Flavor Of Life」は携帯電話の着うた解禁後約1ヶ月半で200万ダウンロード、6月終わりに着うたなどの音楽配信数が619万ダウンロードを突破し、邦楽のダウンロード数歴代1位を記録した。CDの総売上とダウンロードの金額を、CD売上枚数に換算すると、165万枚以上と推定されるように、音楽視聴の多様化を裏付ける記録も生まれている。

話題になった商品

 軍における新人向け基礎訓練である「ブートキャンプ」をベースとした短期集中型エクササイズ「ビリーズブートキャンプ」が全体の1/4の支持を集め、ダントツのトップであった。ちょうど6月に考案者であるビリー・ブランクスが来日し、各メディアで取りあげられたこともその一因になっていると推察される。
 2、3位には任天堂のゲーム機がランクインした。「Wii」は06年末に発売された家庭用ゲーム機だが、同時期に発売されたソニー・コンピュータエンタテインメント「プレイステーション3」を大きく引き離している。3位の携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS Lite」は06年上半期の同ランキングではトップであり、ロングセラーとなっている。任天堂はこのふたつのゲーム機により、業績好調を持続しており、一時ソニーに奪われていたゲーム機器市場(据置型、携帯型とも)の盟主の座を完全に奪還したといえる。
 また、4位「ワンセグ携帯」、5位「iPhone」、7位「iPod」、8位「薄型テレビ」と携帯型を中心に情報家電機器が上位を占めている。この傾向はここ数年変わらず、当面はデジタル技術を背景としたこれらの商品がランクインしていくと思われる。

 以上、今回のランキングを総括してみると、突出したトップはヒット商品となった「ビリーズブートキャンプ」のみであった。性別や年代などに関係なく、多くの人々に大きなインパクトを残したものは、特になかったのではないかと思われる。トピックスと人物において、よいものと悪いものが、ほぼ半々であったように、戦後最長と言われながらもほとんどの生活者にまで波及しない景気動向とを象徴するように、不透明感が残る結果であったといえる。
 こうした生活者の意識が反映されるひとつの場として注目されるのが、7月29日の参議院選挙である。「安倍政権信任選挙」とも称されるこの選挙の結果が、07年下期以降の日本の空気にどのようなインパクトをもたらすのか、注目される。
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【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2007年7月3日~4日
調査対象者:当社インターネットモニター 20~49歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:693サンプル
サンプル構成(%)
男女別年代比率(%)

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