半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

消費者調査データ No.260
RTD(2017年12月版)
ウィルキンソンは、氷結、ほろよいに迫れるか



本コンテンツのグラフ、詳細データは有料会員サービスでのご提供となっております。
ご利用には有料の会員登録が必要です。
ご登録済みの方は、こちらから全文をご利用ください。
会員のご登録はこちらをご覧ください。

 2016年のRTD(Ready to Drink:そのまますぐ飲める缶入りのチューハイやハイボールなどの低アルコール飲料)の市場は、前年比12%増、9年連続で前年を超え、過去最大の市場規模となりました。

 今回は、当社が任意に選んだRTD34ブランドについて、「知っている(認知率)」、「買って飲んだことがある(購入経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事(を見たことがある)」「店頭など(で見たことがある)」での接触状況(3ヶ月内店頭接触)、「3ヶ月以内に買って飲んだ」(3ヶ月以内購入)、さらに「今後(も)買いたいと思う」(今後購入意向)と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。

 今回の調査では、前回(2016年8月版)と同様に再購入意向を除く6項目で、「氷結(キリンビール)」が首位を獲得した。2位につける「ほろよい(サントリー)に購入経験で12.5ポイント、3ヶ月以内購入経験で6.5ポイント、今後の意向で7.1ポイントの差をつけ、トップブランドらしい強さをみせたが、キリンの他のブランドは上位5位以内にはランクインしていない。

 他方サントリーは、低アルコールの「ほろよい」が全項目で2位、アルコール度数9%の「-196°C」が3ヶ月内購入で3位、購入経験と今後の意向で4位、さらに「サントリー角ハイボール」が3ヶ月内購入で4位と、RTD市場での大きなプレゼンスを反映した結果となった。

 アサヒビールの商品では、2016年に急成長した「もぎたて」が3ヶ月内購入で4位、再購入意向で3位に入ったほか、今年6月に発売された「ウィルキンソンRTD」が再購入意向で首位を獲得した。

 RTDは、2017年も1桁後半の成長が見込まれている、アルコール類では数少ない成長市場である。けん引しているのは高アルコールの商品で、ビール類からだけでなく、ワインや焼酎の市場も取り込みながら成長を続けている。アルコール各社も注力市場と位置づけ、結果、強いブランドのひしめく激戦区でもある。今年、過去最高を記録した「氷結」のすぐ後ろにも、「-196°C」などのサントリー勢が迫っている。年末の需要期を迎え、「ウィルキンソンRTD」などの新ブランドを含め、競争の行方が注目される。

本コンテンツのグラフ、詳細データは有料会員サービスでのご提供となります。
【グラフ・詳細データのご利用はこちら】(有料会員向け)

※会員のご登録はこちらをご覧ください。




【提示34ブランド】
  • もぎたて(アサヒビール)
  • 辛口焼酎ハイボール(アサヒビール)
  • ウィルキンソンRTD(アサヒビール)
  • ニッカハイボール(アサヒビール)
  • カクテルパートナー(アサヒビール)
  • 玉露と抹茶チューハイ(アサヒビール)
  • Slat(すらっと)(アサヒビール)
  • カルピスサワー(アサヒビール)
  • ニッカシードル(アサヒビール)
  • 氷結(キリンビール)
  • 本絞り(キリンビール)
  • キリンチューハイビターズ(キリンビール)
  • スミノフアイス(キリンビール)
  • キリンハードシードル(キリンビール)
  • -196℃(サントリー)
  • 極キレ(サントリー)
  • ほろよい(サントリー)
  • カロリ。(サントリー)
  • 明日のサワー(サントリー)
  • サウザクーラー(サントリー)
  • ビーフィータージントニック(サントリー)
  • サントリー角ハイボール(サントリー)
  • サッポロキレートレモンサワー(サッポロビール)
  • サッポロ男梅サワー(サッポロビール)
  • サッポロ愛のスコールホワイトサワー(サッポロビール)
  • タカラcanチューハイ(宝酒造)
  • タカラ焼酎ハイボール(宝酒造)
  • ネオ酒場サワー(宝酒造)
  • ウメッシュ(チョーヤ)
  • さらりとした梅酒(チョーヤ)
  • トップバリュチューハイカロリーハーフ(イオン)
  • クリアクーラー(セブン&アイ)
  • セブンプレミアムストロングチューハイ(セブン&アイ)
  • みなさまのお墨付きチューハイ(西友)


【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2017年11月16日~21日
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:990サンプル
サンプル構成(%)


お知らせ

2024.03.25

当社合田執筆の「猛スピードのクルマはいらない」 これからの高齢化社会に必要な“まちづくり”とは何か? そのヒントは欧米になかった!」がメルクマールに掲載されました。

新着記事

2024.03.29

企業活動分析 KDDIの23年3月期は法人向け好調等で増収、過去最高益更新

2024.03.28

消費からみた景気指標 24年1月は6項目がプラスに

2024.03.28

月例消費レポート 2024年3月号 消費は足踏み状態が長期化している-インフレ見通しや消費マインド改善などによる消費回復の後押しに期待

2024.03.27

24年2月の「ファミリーレストラン売上高」は24ヶ月連続プラス

2024.03.27

24年1月の「ファーストフード売上高」は35ヶ月連続のプラスに

2024.03.27

24年1月の「広告売上高」は、2ヶ月連続のマイナス

2024.03.26

24年2月の「全国百貨店売上高」は24ヶ月連続のプラス、季節商品やインバウンド好調で

2024.03.26

24年2月の「チェーンストア売上高」は既存店で12ヶ月連続のプラス、食料品は引き続き好調

2024.03.26

24年2月の「コンビニエンスストア売上高」は3ヶ月連続のプラスに

2024.03.25

消費者調査データ コーヒー飲料(2024年3月版)独走「BOSS」、「ジョージア」との差を広げる

2024.03.22

MNEXT 資本主義の近未来の行方―企業の持続的存続の鍵

週間アクセスランキング

1位 2024.03.12

企業活動分析 マツキヨココカラカンパニーの23年3月期はPB商品拡販やインバウンド需要増加で増収増益

2位 2024.03.13

戦略ケース なぜマクドナルドは値上げしても過去最高売上を更新できたのか

3位 2008.07.24

戦略ケース カルフールは何故失敗したのか?

4位 2024.03.15

企業活動分析 スギHDの23年2月期は増収減益。26年度売上1兆円へ向けた挑戦が続く

5位 2016.03.16

【マーケティングFAQ】どうすればブランド力を強化できるか

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area