半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net


(2017.04)
消費者調査 No.246
エナジードリンク(2017年4月版)
上位独占レッドブル、モンスター......第3のエナジードリンクは?


本コンテンツの最新調査版(2019年5月版)を公開いたしました。

 国内のエナジードリンク市場は、2005年に「レッドブル・エナジードリンク(以下「レッドブル」レッドブル・ジャパン)」の上陸を皮切りに、2012年に「モンスターエナジー(アサヒ飲料)」の販売開始などで拡大を続けてきたが、ここにきて成長はやや鈍化の傾向がみられる。

 今回は、当社が任意に選んだエナジードリンク25ブランドについて、「知っている(認知率)」、「飲んだたことがある(飲用経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事(を見たことがある)」「店頭など(で見たことがある)での接触状況(3ヶ月内店頭接触)」、3ヶ月以内に買って飲んだ(3ヶ月内購入)」、さらに「今後(も)飲みたいと思う」(今後購入意向)と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。

 今回の調査結果でも、前回(2016年8月版)と同様、「レッドブル」が首位、それを「モンスターエナジー」が追う構図となった。「レッドブル」は、7項目中再購入意向を除く6項目で首位を獲得、「モンスターエナジー」も同じく7項目中6項目で2位となった。3位グループには「RAIZIN(大正製薬)」「チョコラBBジョマ(エーザイ)」「バーンエナジードリンク(コカ・コーラ)」などが入ったが、上位2ブランドとの差は大きい。

 再購入意向をみると、上位3ブランドの「チョコラBBジョマ」「バーンエナジードリンク」「モンスターカオス(アサヒ飲料)」は70%以上の高い再購入意向がみられた。しかし、いずれも母数(購入経験者)が20~30人前後であり、ロイヤリティの高いコアなユーザーはいるものの、そのボリュームは小さい。

 一方、トップブランドである「レッドブル」の再購入意向は、51.7%である。購入経験率の14.3%、3ヶ月内購入率の5.1%と考え合わせるに、ユーザー層は限られているとみられる。

 エナジードリンクのユーザー層はひとくくりに「若者」とみられているが、今回の調査では、「レッドブル」の購入経験率や3ヶ月内購入率、購入意向とも、最も高いのは30代だった(プレミアム会員専用クロス集計表参照)。一方の「モンスターエナジー」は、20代と30代の間に有意の差はない。これは、ブランドが上陸した時期(2005年と2012年)に「若者」だった層が離れることなくそのまま持ち上がっているからと思われる。ロイヤルユーザーの育成には成功したものの、新規ユーザー層の取り込みにはつながっていないともとれる。エナジードリンクが再度の成長軌道に乗るためには、ユーザー層の拡大が不可欠だ。それを可能にするのは「レッドブル」か「モンスターエナジー」か、それとも第3のブランドか。ポテンシャルを秘めた市場の行方が注目される。

本コンテンツのグラフは無料会員、詳細データは有料会員サービスでのご提供となっております。
ご利用には会員登録が必要です。
ご登録済みの方は、こちらから全文をご利用ください。
会員のご登録はこちらをご覧ください。






【提示25ブランド】
  • モンスターエナジー(アサヒ飲料)
  • モンスターウルトラ(アサヒ飲料)
  • モンスターカオス(アサヒ飲料)
  • バーンエナジードリンク(コカ・コーラ)
  • バーンリフレッシュエナジー(コカ・コーラ)
  • レッドブル・エナジードリンク(レッドブル・ジャパン)
  • レッドブル・シュガーフリー(レッドブル・ジャパン)
  • ロックスター・エナジードリンク(ロックスター)
  • RAIZIN(ライジン)(大正製薬)
  • XSエナジードリンク(日本アムウェイ)
  • シャークエナジードリンク
  • コーワパワードコーヒー(興和)
  • チョコラBBジョマ(エーザイ)
  • 集中リゲイン(サントリー)
  • キリン メッツ アルギニンV パワフルエナジー(キリン)
  • お嬢様聖水(リバランド)
  • ビーエナジードリンク(山田養蜂場)
  • パンクラスエナジー
  • ファイテンエナジードライ(ファイテン)
  • エナジービューティードリンク キーバ(キーバ)
  • エナジージム(ダイドードリンコ)
  • ミラクルエナジーV(サンガリア)
  • ライフガード・インフィニティ(チェリオ)
  • メガシャキ ENERGY SHOCK(ハウス)
  • ブラックアウト(ドン・キホーテ)

【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2017年1月13日~17日
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,045サンプル
サンプル構成(%)





おすすめ新着記事



J-marketingをもっと活用するために
無料で読める豊富なコンテンツ プレミアム会員サービス 戦略ケースの教科書Online


お知らせ

2024.03.25

当社合田執筆の「猛スピードのクルマはいらない」 これからの高齢化社会に必要な“まちづくり”とは何か? そのヒントは欧米になかった!」がメルクマールに掲載されました。

2024.04.22

JMR生活総合研究所 ゴールデンウイーク期間中の営業のお知らせ

新着記事

2024.04.23

24年2月の「旅行業者取扱高」は19年比で78%に

2024.04.23

24年2月の「広告売上高」は、3ヶ月連続のマイナス

2024.04.22

企業活動分析 カルビーの23年3月期は需要堅調もコスト高吸収できず減益に

2024.04.22

企業活動分析 亀田製菓の23年3月期は国内外好調で増収もコスト増で減益着地

2024.04.22

企業活動分析 大正製薬の23年3月期はOTCなど好調で増収増益

2024.04.19

企業活動分析 森永製菓の23年3月期は、「inゼリー」等好調で2年連続最高益更新

2024.04.18

24年2月の「商業動態統計調査」は36ヶ月連続のプラスに

2024.04.17

24年3月の「景気の現状判断」は14ヶ月ぶりに50ポイント割れに

2024.04.17

24年3月の「景気の先行き判断」は5ヶ月連続で50ポイント超えに

2024.04.16

24年2月の「家計収入」は17ヶ月連続のマイナス

2024.04.16

24年2月の「消費支出」は12ヶ月連続のマイナス

週間アクセスランキング

1位 2024.04.05

消費者調査データ ノンアルコール飲料(2024年4月版) 首位は「ドライゼロ」、追う「オールフリー」「のんある気分」

2位 2024.04.03

24年3月の「乗用車販売台数」は3ヶ月連続の2桁マイナス

3位 2022.05.10

消費者調査データ エナジードリンク(2022年5月版) 「レッドブル」「モンスター」認知率拡大、上位の牙城揺るがず

4位 2013.03.22

MNEXT ビックカメラによるコジマの買収はメーカーを巻き込んだ衰退業界再編の始まり

5位 2016.03.16

【マーケティングFAQ】どうすればブランド力を強化できるか

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area