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2017年のカップめんの市場は前年実績を上回り、堅調に推移しています(生産金額ベース 日本即席食品工業協会)。
今回は、当社が任意に選んだ28ブランドのカップめんについて、「知っている(認知率)」「3ヶ月以内に広告を見た(広告接触)」「3ヶ月以内に店頭でみた(店頭接触)」「買って食べたことがある(購入経験)」「3ヶ月以内に買って食べた(3ヶ月以内購入)」「今後(も)買って食べたい(利用意向)」「購入経験者ベースの今後の購入意向(再購入意向)」などの項目についてインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。
今回の調査では、「カップヌードル(日清食品)」が全項目で、2位以下に5ポイント以上の差をつけて首位を獲得した。3ヶ月内店頭接触、購入経験では2位の「赤いきつね/緑のたぬき(東洋水産)」に20ポイント以上の、3ヶ月内購入では13.3ポイント、今後の意向では17.8ポイントの大差である。また、認知は92.1%、購入経験は72.8%、3ヶ月内購入で33.2%と、まさに国民的なブランドといえる。
2位は、6項目で「赤いきつね/緑のたぬき」が獲得したが、どれも3位の「日清のどん兵衛(日清食品)」との差は小さいが、逆に4位以下とは、3ヶ月内購入、今後の意向などの項目で差が開いており、上位のロングセラーブランドが非常に強い市場といえる。
そんな中で注目されるのが、対照的なターゲット設定の2ブランド、昨年3月発売の「MARUCHAN QTTA(マルちゃん クッタ)(東洋水産)」と2016年4月発売の「カップヌードルリッチ」である。「MARUCHAN QTTA」は、上の世代に比べてカップめんの喫食率が低いとされる若年層(10~20代)をメインターゲットにした商品で、広告接触で4位に食い込んだほか、3ヶ月内購入で10位に食い込んでおり、広告認知をフックに購入に結び付けていることがわかる。一方の「カップヌードル リッチ」は、シニア層に向けたプレミアム感のある仕立てが特徴で、広告接触、3ヶ月内購入ともに15位ながら、再購入意向では8位に入っており、リピーターを獲得していることがうかがえる。
食品の総需要がダウントレンドにあるなか、カップめん市場は数少ない成長市場であり、メーカー各社が注力する激戦市場でもある。新たな商材の投入が今後の持続的な市場拡大につながるか、今後の展開が注目される。
- カップヌードル(日清食品)
- カップヌードルライト(日清食品)
- カップヌードルリッチ(日清食品)
- チキンラーメンどんぶり(日清食品)
- 日清ラ王カップ(日清食品)
- 日清麺職人(日清食品)
- スープヌードル(日清食品)
- マルちゃん正麺カップ(東洋水産)
- MARUCHANQTTA(マルちゃんクッタ)(東洋水産)
- 麺づくり(東洋水産)
- チャルメラどんぶり/カップ(明星食品)
- 明星低糖質麺(明星食品)
- サッポロ一番カップめん(サンヨー食品)
- サッポロ一番カップスター(サンヨー食品)
- スーパーカップ1.5倍(エースコック)
- ニュータッチヌードル(ヤマダイ)
- ヤマダイ凄麺(ヤマダイ)
- カップSUGAKIYAラーメン(寿がきや)
- セブンゴールド「日清名店仕込みシリーズ」(セブン&アイ)
- セブンプレミアムのカップめん(セブン&アイ)
- トップバリュのカップめん(イオン)
- ローソンセレクトのカップめん(ローソン)
- ファミリーマートコレクションのカップめん(ファミリーマート
- みなさまのお墨付きのカップ麺(西友)
- コープヌードル(日本生協連)
- 日清のどん兵衛(日清食品)
- 日清のごんぶと(日清食品)
- 赤いきつね/緑のたぬき(東洋水産)
調査期間:2018年6月8日~12日
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,031サンプル
サンプル構成(%)
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