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(2015.06)
なぜ今"昭和型"コーヒーチェーンが増えているのか
本コンテンツは、「ITmedia」(アイティメディア株式会社)に2015年6月3日に掲載された記事のオリジナル原稿です。
戦略研究チーム



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1.異業種との競争が激化するコーヒーチェーン市場

 一杯のコーヒーを巡る競争が激化している。「コンビニコーヒー」と「家庭向けコーヒー」の台頭で、近年喫茶店市場を取り巻く環境は、より厳しさを増しているのである。コンビニコーヒーは、市場規模は2014年が1,756億円と、前年比で152.8%の急成長を遂げている。中でも、セブンイレブン-ジャパンは14年12月に「セブンカフェ」の年間販売目標を、従来の6億杯から7億杯へと上方修正しており、同社の業績を牽引するヒット商品となっている。一方、家庭向けコーヒーでは、ネスレのコーヒーマシン「ネスカフェゴールドブレンドバリスタ」が、2014年5月に国内累計販売台数200万台を突破したと発表した。

 このように異業種から攻め込まれ、長期縮小トレンドが続いてきた喫茶店市場だが、ここ数年は幅広い食事メニューやゆったりとくつろげる空間の提供などが人気となって、再び回復に向かい始めている

 "勝者なきセルフ式コーヒーチェーン店の競争"でも取り上げたが、喫茶店市場は1982年の1兆7,396億円をピークに年々減少を続け、2011年では1兆182億円とピーク時から4割以上も減少してきたが、2013年には1兆602億円と上昇に転じているのである。

 その牽引役が、フルサービス型喫茶店である。1990年代以降、急速に増えたセルフサービス式のカフェとは対照的に、珈琲そのものの味を楽しむよりも、思い思いにくつろげる昭和の喫茶店に近い雰囲気が魅力となっている。短時間で多くの客を取り込み、利益を追求してきた外食産業が見落としていた商機を掘り当てた。「フルサービス型喫茶店」がシニア社会の主流の外食店になるとにらみ、大手の参入も相次いでいる。

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