ファーストリテイリングの2022年8月期連結決算は、売上高2兆3,011億円(前期比7.9%増)、営業利益2,973億円(同19.4%増)と増収増益となり、売上・営業利益ともに過去最高を達成した。新型コロナウイルスが収束に向かう中、服への需要の回復に加え、グローバルでLifeWearのブランディング強化、生産・物流などの環境変化に機動的に対応できたことにより、各国・各地域で売上が回復した。事業別では、国内ユニクロ事業は上期の冬物売れ筋商品の欠品により減収となったが、下期は外出ニーズの高まりによる感動ジャケット・感動パンツやシャツの販売好調、7月以降に気温が高く推移したことで夏物商品が好調となり、事業全体では売上高8,102億円(同3.8%減)、営業利益1,240億円(同0.6%増)と減収増益となった。海外ユニクロ事業では、グレーターチャイナが新型コロナに伴う行動制限の影響を受け増収減益となった。一方、アジア・オセアニア地域では外出ニーズの回復と積極的なマーケティングによる支持の高まり、北米でのコア商品の情報発信やブランディング強化などにより増収となり、事業全体では売上高1兆1,187億円(同20.3%増)、営業利益1,583億円(同42.4%増)と増収増益となった。ジーユー事業は、上期は生産・物流遅延による売れ筋商品の欠品により減収、大幅な減益、下期はマストトレンドを捉えた商品の好調や値引きの抑制により大幅に増益したものの、事業全体では売上高2,460億(同1.4%減)、営業利益166億円(同17.4%減)と減収減益であった。2023年8月期は、攻めの姿勢で事業構造を変革しグローバルNo.1ブランドの基盤を創る1年とし、売上高2兆6,500億円、営業利益3,500億円、税引前利益3,500億円を目指す。
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