キリンホールディングスの現在の戦略は...
健康価値を軸とした脱酒類戦略
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キリンホールディングスの2022年12月期の連結決算は、売上収益1兆9,895億円(前年同期比9.2%増)、事業利益1,912億円(同15.6%増)と増収増益、すべての段階利益で増益を達成した。特に医領域の協和キリン、北米飲料事業のコーク・ノースイーストが好調に推移し利益成長を牽引、キリンビールやライオンなどの酒類事業では原材料の高騰などの厳しいビジネス環境のなか、業務用の回復、価格改定やコスト削減で増益を確保した。事業別では、国内ビール・スピリッツ事業は全体的には回復基調で推移、業務用チャネル売上が回復し、価格改定効果も相まって増収増益。国内飲料事業は、「午後の紅茶」「生茶」の販売が好調、「プラズマ乳酸菌」入り飲料の販売も成長したものの、原材料価格や燃料価格の高騰などにより、事業利益は減益。オセアニア酒類事業は、米国でベルズ・ブルワリー社を傘下に収め、北米におけるクラフトプラットフォーム構築を進めた結果、大幅な増収増益を達成。医薬事業では、グローバル戦略品を中心とした海外医薬品売上の増加により、増収増益となった。長期経営構想「キリングループ・ビジョン2027」の第2ステージとなる「2022年-2024年中期経営計画」は、変革の基盤づくりを行った2019年中計から新たな成長軌道にシフトし、KV2027実現に向けた成長ヒストリーを固めていくステージとなる。その2年目となる2023年度は、今後の成長のために酒類事業、飲料事業を中心にしっかりとブランド投資を行い、各領域における戦略実行度を高め成長を加速させることで持続的成長を実現し、企業価値向上を目指す。
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