伊藤ハム米久ホールディングスの2022年3月期連結決算は、売上高8,544億円(前年同期比5.2%増)、営業利益246億円(同1.4%増)、経常利益285億円(同5.5%増)と、増収増益であった。セグメント別には、加工食品事業は減収(同1.5%減)減益(同0.6%減)、食肉事業は増収(同3.1%増)増益(同10.5%増)となった。加工食品事業では、家庭用を中心とした調理食品と、業務用ローストビーフが伸長したものの、主原料および補助原材料の調達コストや、ユーティリティコストが上昇したことから、全体では減収となった。食肉事業では、輸入牛肉の相場上昇による売上単価上昇や、輸入鶏肉の販売伸長、さらにアンズコ社による海外事業の利益額増加により増収となった。2021年度には、「既成概念の打破」と「強味の再認識」による更なる成長・飛躍を基本指針とする「中期経営計画2023」がスタート、競争力の強化により事業の付加価値を高め、投下資本利益率(ROIC)の向上を図った。2年目となる2022年度は、ブランド力の強化と多様性への対応、価格改定や生産・物流体制の最適化による収益性の改善・向上、大豆ミートや冷凍食品の開発強化・チャネル拡大といった事業領域のさらなる拡大に取り組みながら、売上高8,650億円、営業利益210億円を目指す。
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