ハウス食品グループ本社の現在の戦略は...
国内カレー事業から素材の多角化と垂直統合戦略へ
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ハウス食品グループ本社の2023年3月期の連結決算は、売上高2,751億円(前年同期比8.6%増)、営業利益166億円(同13.5%減)と増収減益となった。経済活動の再開に伴う各事業の販売回復、価格改定もあり増収となったが、香辛・調味加工食品事業の原材料価格高騰による影響が大きく減益となった。セグメント別では、香辛・調味加工食品事業は、6月以降順次価格改定を実施。単年度ではコスト増の吸収には至らずも、改定品は概ね想定通りに販売回復し、増収減益となった。健康食品事業は、「1日分のビタミン」を中心としたゼリー製品の伸長や、「ウコンの力」が回復基調にあることに加え、固定費削減などの構造改革の努力もあり、3年ぶりに営業黒字を確保した。海外食品事業は、中国カレー事業が家庭内調理の増加や価格改定も寄与して好調に推移し事業全体を牽引、米キーストーンナチュラルホールディングス社買収費用やのれん償却費用を補い、増収増益となった。外食事業は、海外では中国ゼロコロナ政策の影響を受けたが、国内店舗では客数が徐々に回復し、コロナ前の水準には至らないものの増収増益となり、事業全体でも増収増益を確保した。2021年4月からスタートした第七次中期計画では、「3つの責任」全てに明確な行動計画を設定して、クオリティ企業への変革に向けた取組みを加速している。4系列バリューチェーンにフォーカスし、グローバルに「食で健康」を届けられるよう、最終年度となる2023年度も持続的な成長を実現していく。
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