| シリーズ ワンランクアップ消費へのサクセス企業インタビュー | ||
| 東京ミッドタウン 都会の先端層に目線を合わせ、六本木で新たな街づくりに挑戦 | ||
東京の一等地、旧防衛庁跡地の広大なスペースにつくられた東京ミッドタウンが、2007年3月30日にグランドオープンした。東京ミッドタウンは、オフィス、商業施設、賃貸住宅、ホテル、デザイン関連施設、医療センター、ホール&カンファレンスで構成される大型複合施設である。六本木の新たなランドマークとして注目を集めている。特に約130店舗ある商業施設は、今最もホットなスポットである。その商業施設の開発に携わった、三井不動産株式会社・東京ミッドタウン事業部の明石由紀子氏にお話をうかがった。
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明石氏 東京にある複合開発なので、「東京の今」を体現できるようなものにしたい、街のブランドを形成していこうという考えのもとで開発を進めました。東京の中のひとつの街、しかも居心地のよいわくわくする街として機能していくものをつくることを目指しました。 ── 商業施設の位置付けについて教えてください。 明石氏 複合開発ですので、商業施設に加えてホテルもあれば住宅もオフィスもあります。その中で、一番イメージをつくりやすいのは商業施設ではないかと考えました。そのため、どういう商業施設をつくっていくかということについては、決まるまでに時間がかかりました。 ── 商業施設のコンセプトを「都心の上質な日常」とするにあたって、どんな時代や市場の変化に注目したのですか? 明石氏 価格の高い物だけで揃えることがステータスということではなくて、メリハリのある消費行動が定着してきていることに注目しました。「自分のこだわりが一番なんだ」という考え方への変化があると思います。今、東京で過ごしている方々がどんな消費行動をとるのかを考えてみると、情報が溢れていますので、押しつけられた情報だと皆さんに見向きもされないのではと認識しています。単なる「高級」というよりは「質の確かさ」がキーワードとなると考えました。 六本木というエリアの特性にも注目しました。六本木には、外国人居住者の方が多いという特徴があります。また、オフィスに勤める方々は、丸の内や大手町と異なり、いわゆるクリエーティブクラス、個人の才能を生かして商売をされている方が多くいらっしゃると認識しています。例えばインテリアデザイナー、レストランのオーナー、コンサルティング企業のオーナー、マスコミ関係、コピーライター、デザイナーといった方々です。そういう方々のオフィスや住宅が非常に多いエリアだろうと捉えています。私は今、東京ミッドタウン内のオフィスで働いており、六本木や麻布の界隈はそのような方々が東京の中でも集中して住んでいらっしゃると感じています。六本木を活動の場とする方々は、情報を発信する力があり、トレンドを引っ張っていくタイプが多いと思います。その方々が好んで買い物をし、食事をし、遊びに来るような商業施設をつくることが、東京のトレンドの先端を提案するために必要だと考えました。これが六本木でなく、新宿だったら、異なるコンセプトになっていたと思います。
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