半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

公開日:2003年03月14日

CVSの東京都心の攻防戦
-ampmの牙城を揺るがすセブンとローソン
大澤 博一



 2002年12月1日、東京の新スポット・カレッタ汐留がオープンした。そこの地下1階にセブン-イレブン、地下2階にローソンが出店している。今、オフィス街を中心としたCVSの残りわずかな出店空白地域を巡る競争が激化している。各社とも都心型CVSフォーマットの開発・工夫に試行錯誤している。

1.CVSの出店戦略の大転換
 8月21日にセブン-イレブンは東京駅丸の内北口に丸の内センタービル店をオープンさせた。2月にも東京大手町の三井物産本社ビル内に店舗をオープンさせた。これまで都心部、特にオフィス街への出店に慎重だったセブン-イレブンが、その方針を大きく転換させている。
「百貨店やスーパーが新設されればそこに新しい人や車の流れをつくることができるが、コンビニではそれは無理。人や車がたくさん集まるところに出すしかないのです」(セブン-イレブン秋山広報室総括マネージャー Forbes 2002年11月号)
と語るようにCVSは7割が立地で決まると言われている。CVS1店が利益を出すには1店あたりの人口で2,500人が最低必要である。現在、CVS市場は過剰出店であると言われている。
 こうした現状に対しセブン-イレブンは、3年前に今後の出店戦略策定に取りかかった。現実に何店の出店余地があるかを洗い出した。その結果、オフィス街などの都心部やホテルや病院などの特殊立地にまだ出店余地が残されていることが明らかになった。
 CVS各社は都心部や特殊立地に積極的に出店を行っている。都心から外への出店から内へと出店戦略を大転換させている。同時に、セブン-イレブンではリクルート基準を見直し、これまでの日販予測システムよりも予測精度を高めた新日販予測システムを野村総研と共同開発した。
図表1.CVS主要4社の売上高推移
 こうした特殊立地の出店競争は現在、激しさを増している。セブン-イレブンは丸の内出店の他に早稲田大学内に大学一号店を今年オープンさせた。ローソンも三菱商事のお膝元である丸の内に積極的に出店を行っている。東京の新名所になった丸ビルにも出店している。現在、丸の内1丁目から3丁目までにCVSは全部で13店ある。ampmにローソン、セブン-イレブン、JRのNEWDAYS、サークルKが出店している(図表1)。

 本コンテンツの全文は、会員サービスでのご提供となっております。
 以降の閲覧には会員サービス(有料)へのご登録が必要です。

会員サービスご登録についてはこちらをご覧ください。
会員サービスご登録済みの方は、下記をクリックして全文をご利用ください。





新着記事

2026.05.21

26年3月の「現金給与総額」は51ヶ月連続プラス、「所定外労働時間」はマイナス続く

2026.05.20

26年3月は「有効求人倍率」、「完全失業率」とも悪化

2026.05.19

26年3月の「消費支出」は2ヶ月ぶりのマイナスに

2026.05.19

26年3月は「家計収入」、「可処分所得」ともプラスに

2026.05.18

企業活動分析 花王の25年12月期は、シェア拡大などで増収増益に

2026.05.15

消費者調査データ 「キリン 氷結」、「ほろよい」デッドヒート、サントリーは「-196℃」「角ハイ」も上位に

2026.05.14

26年4月の「乗用車販売台数」は10ヶ月ぶりのプラス

2026.05.13

26年3月の「新設住宅着工戸数」は5ヶ月連続のマイナスに

2026.05.11

企業活動分析 サイゼリヤの25年8月期は、国内好調、アジア新店拡大などで増収増益に

2026.05.08

26年3月の「全国百貨店売上高」は3ヶ月連続のプラスに

2026.05.08

26年3月の「ファーストフード売上高」は61ヶ月連続のプラスに

2026.05.08

26年3月の「ファミリーレストラン売上高」は49ヶ月連続プラス

2026.05.07

企業活動分析 くら寿司の25年10月期は、フェアやコラボで過去最高売上も、微減益に

週間アクセスランキング

1位 2025.05.07

なぜ井上尚弥選手はダウンしたのか

2位 2013.03.22

MNEXT ビックカメラによるコジマの買収はメーカーを巻き込んだ衰退業界再編の始まり

3位 2025.06.20

消費者調査データ ミネラルウォーター(2025年6月版) 強さ鮮明「サントリー 天然水」、「い・ろ・は・す」に水をあける

4位 2024.06.21

消費者調査データ ビール系飲料(2024年6月版) 首位「スーパードライ」、キリンの新ビール「晴れ風」にも注目

5位 2022.01.28

MNEXT 眼のつけどころ ePOPで成熟ブランドのリブランディング― 2022年春の提案

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area