II. 現代の戦略とマーケティング

2.マーケティングの切り口

眼のつけどころ
注目を集めるハイレゾ市場で、
ソニーなどオーディオメーカーの復活はあるか

2015.09 代表 松田久一

 ハイレゾ市場が、盛り上がりをみせている。iPodなどの投入で長らくアップルに席巻されていたオーディオ市場で、ようやく日本メーカーにチャンスが巡ってきた。ソニーなど各メーカーはハイレゾ関連商品を次々と発売し、さらなる市場の拡大によって自身の復活を狙う。特にハイレゾに力を入れるソニーは、ハイレゾ対応のヘッドホン、プレーヤー、アンプなどを揃える一方、カーオーディオ分野でもハイレゾ商品を投入すると発表した。今後、マニアだけでなく、一般消費者を巻き込んだブームに拡大していけるかに注目が集まっている。

 「ハイレゾ」とは、CDスペックを超えるデジタルオーディオを指す。原音に近い音の再生が可能で、ボーカルの息づかいや演奏者の位置、ライブの臨場感などまで体感できることが売りだ。ただ、再生には、音源ソフト、スピーカー、アンプなどハイレゾに対応した機器を揃える必要がある。