使える戦略思考
-ダイナミックな競争優位創造のマーケティングエクステンション
第2回 戦略の構想

2004.10 代表 松田久一

本シリーズの目指すべきところは「自分で戦略を組み立てるようになる」ということです。戦略思考を学び使えるようになりたい人のために解説をします。

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4.戦略構想の要諦

(1)

ポーター戦略論を基本に構想する

 最後に総括すると、やはり事業戦略の基本としてポーターの標準的な戦略論をきちんと押さえるべきだということです。

 結局、戦略を考える、構想するというのは、ポーターの標準的な理論をベースにし、まず業界構造を分析し、競争優位を分析します。その上でこれから業界がどうなっていくかというのを睨んだ上で、どんな競争優位をこれから作っていくのか、そのためにどんな九つの活動をしていくのか、そのための結果として、どのように人・物・金の配分を行っていくかというような、大雑把な分析のフレームワークを自分の頭で持つことが肝要です(図表4)。

図表4.ポーターの標準的な戦略論
図表

[2004.10 MNEXT]

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