I. 消費社会をどう読むか

3.時代の流れを読む

世紀末消費の中間分析-情報ネット経済下の消費と戦略

2000.01 代表 松田久一

 弊社には隠れたヒット商品があります。「エゴグラムによる性格診断」というサービスです。累積で延べ25万人(12月14日現在)、1日約2,000人の方々にご利用頂いています。25問の質問にお答え頂き、得点化して、性格を類型化し、調査データをもとに性格診断情報を提供しています。「よく当たる(?!)」、「客観性がある」という評判を頂いて、ネットの口コミで広がり、ヒットしました。

 このサービスの狙いは、新しいネット技術であるインターネットリサーチによって、「消費と心理との関連」を分析することにあります。つまり、消費の心理的側面をこれまでとは違うアプローチによって解明していこうとするものです。

 消費は、現在、分岐点にあります。浮上するのか、低迷を続けるのか、です。経済学的アプローチの解答は、企業収益の回復が所得拡大に結びつくかどうか、に依存するというものです。経済学的アプローチはもうほとんど末期症状を呈しています。供給者に処方箋と資金を投入しても問題は解決しません。公共事業による有効需要の拡大など論外です。個人消費の拡大の条件を整えることが政策的課題なのですが、現在の経済学的アプローチから処方されるのはせいぜい減税でしかありませんし、商品券の発行といった商店街的販促アプローチしかありません。消費の心理的側面を分析しなければ、現在の消費の局面など捉えられるわけがありません。収入も増え、失業率も低かったのに、なぜ、消費は低迷し始めたのでしょう。消費税の引き上げが契機となり、将来への不安から消費が抑制され始めたのではなかったのでしょうか。不安という心理的側面が分析できなければ消費の現在は理解できません。