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デジタルコンバージェンスとは、もとは、Nicholas Negroponte(米国マサチューセッツ工科大学メディアラボの設立者)によって、デジタル技術や通信技術の発達によって、電話、放送、通信、出版など、異なるメディアがひとつに統合されるという「メディアの収束」を表すものとして使われ始めた言葉です。(「Being Digital」1995)。本論文では、メディアの領域だけでなく、音楽や映像コンテンツなどのエンターテイメント、コンピュータ、家電、ソフトウェア、あるいは自動車まで含めて、もっと多くの産業の融合と相乗効果によって、再び、新たな産業へと収斂していく過程を意味するものとして広義に捉えています。 |
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法規制が異なるというのは、放送業界と通信業界が、異なる法律で規制されていることを指します。日本の放送業界には、電波の混信を防ぎ、秩序ある運営がなされるように、電波の周波数を各放送局に割り当てた「電波法」と、電波を使用して情報提供することの社会的責任を勘案して放送の内容や運営方法について記した「放送法」があります。地域を限定した免許事業として、放送事業者には厳しい制約が義務づけられています。例外として全国放送が認められているのはNHKだけです。一方、通信業界には、電気通信事業に関する詳細な規定を定めた「電気通信事業法」があり、免許事業として制約が義務づけられています。このように放送と通信は異なる法規制のもとで、放送事業者は「放送免許」、通信事業者は「通信免許」を国から与えられ、事業を運営しているという違いがあります。最近では、「電気通信役務利用放送法」(2002.1〜)により、通信ネットワーク(衛星通信の場合と有線ネットワークの場合がある)をインフラとして利用し放送を行うことが可能になりました。有線ネットワークを利用する場合の放送は、有線役務利用放送と呼ばれています。映像を個々のユーザーに対し、通信ネットワークで伝送するため、利用するインフラはADSLやFTTHのブロードバンドインフラとなっていることから、有線役務利用放送は一般的にブロードバンド放送と呼ばれています。ブロードバンド放送の代表的なサービスに、Yahoo!BB光TV(ソフトバンクBB)、光プラスTV(KDDI)、IPv6マルチキャスト放送のPlala.TV on 4th MEDIA(ぷららネットワークス)などがあります。放送と通信の境は事実上なくなってきているにもかかわらず、IPをベースとするブロードバンド放送では、著作権の処理が複雑なことや、地上放送の再送信が認められていないなど、法規制が壁となって、放送と通信は完全には融合できない状態にあります。 |
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HDTV(High Definition Television)とは、高精細テレビ、高品位テレビのことで、現在のテレビより走査線の数を増やして画質を向上させた次世代のテレビ方式の総称です。現在、日本やアメリカで普及しているNTSC方式(National Television Standards Committee)地上波アナログカラーテレビ放送の方式を策定するアメリカの標準化委員会の名称)は、走査線が525本であるのに対して、HDTVでは1,125本または1,250本に増え(有効走査線は1,080本)、画質が飛躍的に向上します。画面の縦横比も、現行の横4:縦3から、映画などで採用されている横16:縦9の横長のサイズに変わります。逆に、一般的な家庭用テレビの標準的な解像度をSD(Standard Definition)と表し、その解像度のテレビはSDTVと呼ばれ、区別されています。 |
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IPv6マルチキャスト放送とは、インターネット・プロトコルにIPv6(アドレス資源の枯渇が心配される現行のIPv4をベースに、管理できるアドレス空間の増大、セキュリティ機能の追加、優先度に応じたデータの送信などの改良を施した次世代インターネット・プロトコル)を使って、ネットワーク内で、複数の相手を指定して同じデータを送信することです。単一のアドレスを指定して特定の相手にデータを送信する「ユニキャスト」方式では、視聴者が2人いるとサーバ側がコンテンツを2回出さなくてはならないため、配信に負担がかかり、視聴者数に制約がありました。一方「マルチキャスト」方式は、こうした問題を解決するために、今までのオンデマンドの方式を変えて、複数のあて先を指定して1回データを送信すれば、通信経路上のルータやハブで、あて先に応じて自動的にデータを複製し、回線を圧迫することなく効率よく配信できる方式です。その意味で、不特定多数の相手に向かってデータを送信する「ブロードキャスト」(一般のテレビ放送)に比較的近い形で、配信には負担をかけないで、多くの人に見せたいという需要に応えた方式になっています。 |
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ギルダー(George Gilder)の法則とは、「帯域(周波数の範囲のこと。データ通信は搬送に使う電波や電気信号の周波数の範囲が広ければ広いほど転送速度が向上することから、「通信速度」とほぼ同義として用いられます)の上昇ペースは、コンピュータのパワーの上昇ペースより、少なくとも三倍速い。コンピュータパワーは18ヶ月毎に倍になるが(ムーアの法則)、コミュニケーションパワーは6ヶ月毎に倍になる」(テレコズム2001.11)というもの。 |
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「Big Bang!- DIGITAL CONVERGENCE IS FINALLY HAPPENING」Business Week June 21,2004 |
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Andrei HAGIU氏(RIETI研究員)。「The Importance of Multi-Sided Platforms for Innovation and Competitive Advantage in Digital Home Appliance Industry」 |
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産業組織論の基礎的な理論とは、ここでは「ベルトラン競争(価格を選択変数とした寡占競争)」を指します。市場に参入している全ての企業が全く同質的な製品を供給しているならば、消費者としては最も安い価格で売っている企業から買うのが合理的です。このことを全ての企業が認識している以上、全ての企業には、可能な限りで他の競合企業よりも少しでも安い価格に設定しようとする誘因が、常に存在しつづけることになります。国内の情報家電流通は、メーカー段階、小売段階で、ベルトラン競争が起きているために、最終的には価格は、限界費用=利益ゼロの水準まで下がり続けることになります。 |
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デジタル技術をアナログ技術の違いから整理してみます。音声や映像の情報は、すべて「波」でできています。音の情報は空気の振動を「電気信号の波」に変えたもので、映像の情報は光の強弱を「電気信号の波」に形を変えたものです。これらの光や音の波をどのように表現するかといったときに、電気信号である電圧や周波数などを連続的に変化する物理量として表現するのがアナログ、電圧や周波数が0以上を1、それ未満を0とするような2値の数字で表現するのがデジタル、ということになります。アナログの時代には特有の記録技術がありました。波の形をそっくりそのまま記録するアナログ技術は、昔のレコードに代表されるように振動の波がそのままの形で刻み込まれていて、レコード針はその溝をトレースすることで、振動し、もとの電気信号の波に復号されて音声が再生されるという仕組みでした。しかし聞き込むほどにレコードが劣化したり、時にはノイズが入るという問題がありました。デジタルの場合は、0と1の2進法を使って、数字で記録されるために、恒久的に、元の情報を正確に伝えることが可能になります。ただ白黒の間の色のように、無限の値をとる色の場合は、0か1で表現することは大変難しくなります。従って白と黒で究極に表現された黒澤映画などはデジタル技術では再現できないと言われています。 |
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IPTV(Internet Protocol Television)は、マイクロソフトの圧縮技術をベースにしたテレビ用のソフトウェアのこと。Windows Media Series9の動画圧縮技術を利用して、電話線やケーブル回線経由で、インタラクティブ番組ガイドや、映像コンテンツのオンデマンド配信、デジタル録画サービスをサポートするソフトウェアです。米国最大のケーブルテレビ会社コムキャスト(2004.11)、アメリカの通信業界第1位のベライゾン(2005.1)、第2位のSBCコミュニケーションズ(2004.11)、3位のベルサウス(2005.1)、がそれぞれ採用を発表しています。 |
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Business Week February 7,2005 |