| 2009年 |
| 週刊ビジネスガイド7月16日号 |
| このコーナーでは、毎週、注目すべき動向をタイムリーに提供していきます。 ただいま、2009年7月10日~7月16日のトピックスをフィーチャー! |
| 今週の注目トピックス |
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1.キリンとサントリーが経営統合交渉
2.住生活グループ、新日軽を子会社化 3.ビール系飲料上半期出荷、キリンが3年ぶり首位に 4.ユニクロ、2009年8月期は最高益見込み |
1.キリンとサントリーが経営統合交渉2008年度のキリンの連結売上高は2兆3,035億円、サントリーは同1兆5,129億円、統合後の両社の連結売上高は3兆8,200億円となり、国内食品3位のアサヒビール(同1兆4627億円)の2.6倍となる。世界的にも、トップのネスレ(同約9兆3,600億円)には及ばないものの、米ペプシコ(同約4兆円)・米クラフト・フーズ(同3兆9,000億円)と並ぶ世界第2位グループに浮上する、 国内酒類・飲料でも圧倒的なシェアを握る。キリンとサントリーの2008年の国内ビール類飲料シェアは2位と3位、統合後のシェアは49.6%となり、37.8%で首位のアサヒを大きく引き離す。飲料でもキリンは3位、サントリーが2位で、両社合計のシェアは31.4%となり、首位の日本コカ・コーラグループを上回る。 昨年末にキリンの加藤社長とサントリーの佐治社長が会談し、水面下で統合交渉を進めてきた。サントリーは少人数からなる専門チームを設け、キリンもM&Aを専門に手掛ける部署を中心に両社で調整を進めている。両社持ち株会社の統合案を軸に最終調整、年内の合意を目指す。 両社の2008年12月期の連結最終利益は、それぞれ過去最高を更新するなど好調で、単独でも生き残れる収益力は十分に確保している。しかし、連結売上高に占める海外比率はキリンが25%で、サントリーは12%で、他の国内食品会社に比べると高いものの、同じ商品を世界で展開し、販売を伸ばす世界のライバルに比べると劣勢であることは否めない。国際的な競争に勝ち抜くには、業界に先手を打つ形で再編に踏み切り、合理化や成長戦略を加速する必要があると判断した。 両社はすでに物流での連携に加え、アルミ缶の共同調達などに取り組んでおり、統合で一段の効率化を進める。流通業界ではセブン&アイ・ホールディングスとイオンを軸に再編が進み、流通側の価格決定権が増したことでメーカーの採算性は悪化しており、規模の拡大で流通との交渉を有利に進め利益率の改善を目指す狙いもある。 とはいえ、キリンは上場企業で、サントリーは非上場で創業家一族が90%近くの株式を持つ同族経営。また、両社の事業領域も多岐に渡るため、課題も多く、交渉の決着に時間がかかる可能性がある。交渉がどのように進展するのか、統合をテコにどのような世界戦略を打ち出すのか、今後の動向に注目したい。
(参考:日本経済新聞2009年7月13日などより)
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